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ANA「SFC」再改定でラウンジ復活! でも海外旅行派には“大きな落とし穴”があった

2026年09月30日 07時30分更新

文● 中山智 編集●こーのス/ASCII

 ANAが加盟しているスターアライアンスの規定上、「ゴールドステータス」と「加盟航空会社全社でのラウンジ利用権」は完全に一体のものとして扱われているとのこと。つまり、ANAが国内線ラウンジの利用に制限(混雑時不可や事前予約制)を設ける以上、ANAの都合だけで「自社のラウンジ利用は制限するけれど、スターアライアンス上はゴールドのままにして他社ラウンジを使う」という特例は認められないわけです。

スターアライアンスゴールドで受けられる特典

スターアライアンスシルバーで受けられる特典

 ラウンジ制限を行う以上、スターアライアンスのステータスを「シルバー」に落とさざるを得なかった――これが、ANAが自社都合だけで制度を決められなかった最大の舞台裏と言えます。

 そして、この「シルバー格下げ」が直撃するのが、海外へ旅立つトラベラーです。

●実はここが落とし穴! 海外旅行では事情が変わる

 ANAの説明では、「羽田・成田・ホノルルのANA自社ラウンジは、LITE会員でも従来通り利用可能」とされています。これを聞くと「国際線ラウンジも使えるなら安心だ」と感じてしまうかもしれません。しかし、ここにちょっとした罠があります。

 実は、ANAが海外の空港で自社運営しているラウンジは、ハワイ(ホノルル)の1箇所だけなのです。

海外でANA Loungeがあるのはハワイのホノルルだけ

 ヨーロッパやアメリカ本土、アジア各地からの帰国便では、現地の提携航空会社やスターアライアンスの共用ラウンジを利用することになります。ところが、SFC LITE会員はスターアライアンスのステータスが「ゴールド」から「シルバー」に下がってしまいます。

 つまり、ハワイ以外の海外各地から⽇本へ戻る帰国便では、ANA運航便でもSFC LITE会員はラウンジが使えないという厳しい現実が待っています。行き(日本発)は快適なラウンジで過ごせても、長旅の疲れが一番溜まる海外の出発空港でラウンジに入れないのは、国際線ユーザーにとって実質的な「大改悪」と感じられるでしょう。

●国内派には改善、海外派には厳しい改定に

 今回の再設計により、国内線メインのユーザーには、「ラウンジから完全締め出しは免れた」と⼀定の理解を得られると思われます。

 しかし、「会社規定で出張航空券を個人カードで決済できない」というビジネスパーソンの悩みや、前述した「海外帰国便でラウンジが使えない問題」に気づいたユーザーからは、今後もじわじわと不満や議論の声が上がり続けるでしょう。

 自分の旅のスタイルに合わせて「メインカードにして300万円を目指すか」、「LITEと割り切って上手に付き合うか」を選択する――それこそが、これからの時代に求められるSFCユーザーの姿なのかも。

 ちなみに筆者の場合は年間で100万円もカード決済することがないので、制度がスタートする2028年からは、SFC LITEとして上手にやりくりしていくつもりです。

300万円は、SFCでの決済のほか、ANA Payや家族会員カードの決済も合算できるものの、そのハードルは高い

この記事を書いた人──中山智(satoru nakayama)

世界60ヵ国・100都市以上の滞在経験があり、海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けている。

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