第684回
往復で充電6回!? ホンダ「N-ONE e:」で東京〜セントレアを走破してわかった、軽EVのリアルなコスパ
2026年09月13日 17時00分更新
ガソリン車より高い!?
長距離移動で浮き彫りになった充電コストの現実
さて、ここからは計算の時間です。充電料金はいくらかかって、ズバリ、ガソリン車とEV、どっちが得なのでしょうか。
e-Mobility Powerの充電料金は月額4180円の会員価格の場合、27.5円/分。1回あたり30分ですので825円。これが6回で4950円。これをリッターあたり160円のガソリンに換算すると30.93Lとなります。走行距離を700kmとすると、単純計算で燃費は22.63km/L。かなり燃費がよいように思います。
ですが、これは「月額4180円を支払えば」というエクスキューズがつきます。月額料金を支払わないビジター料金の場合、1回の充電が2310円(143円/kWh)と大幅に跳ね上がり、6回充電したので1万3860円! ガソリンに換算すると86.6L分に相当し、8km/Lの燃費と同値となります(充電料金は定期的に改訂されるので、記事作成時の5月末から変更になっている可能性もあります)。
4180円の会費を加えた6回分の充電料金を算出すると、どうなるでしょう。答えは9130円。ガソリンに換算して57.1L分、12.3km/Lとなり、一般的な軽自動車よりもコスト面で劣るといえます。ちなみに、月に3回以上急速充電を利用するなら、会費を支払った方がトータルの出費は安くなります。ともあれこの会費の高さ、何とかならないでしょうか……。
【まとめ】「N-ONE e:」自体は良いクルマ
長距離移動をするなら、事前に充電ポイントの確認を
そろそろ記事をまとめましょう。まずN-ONE e:そのものについては、使い勝手はよいですし、疲れにくいクルマであると感じました。高速道路だって100km/hまでなら、全然平気です。それに100km/h以上を出すと急激に電池が減るので、おそらく出さないようになるでしょう。
次に電気自動車での長距離移動について。片道3回、計6回の充電は多いなぁと思われるでしょうが、普通に行っても1回(30分ほど)は休憩をするわけですから、いつもより1時間余計にかかった、と思えばよいでしょう。バッテリーの小さな軽自動車だから充電回数が多い、というのはあるにせよ、他の電気自動車でも2回は充電すると思います。
気になったのはインフラです。まず車両と急速充電器の相性問題。充電できないのは百歩譲っても、充電できない場合のサポートはユーザーフレンドリーであるべきです。あと月額の会費が高すぎるように思います。トータルの燃料費がガソリン車より安くならないと、人々は電気自動車に目を向けないでしょう。刈谷PAで充電をしながら、朝の光を浴びて、そんなことを思いました。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります



