第684回
往復で充電6回!? ホンダ「N-ONE e:」で東京〜セントレアを走破してわかった、軽EVのリアルなコスパ
2026年09月13日 17時00分更新
車中泊も快適! N-ONE e:の美点と惜しいインターフェース
復路の前に、N-ONE e:で長距離ドライブをして感じた、良かった点と気になった点を紹介しましょう。まずは気になった点から。
まずはスマホトレイについて。助手席側に置く場所があるのですが、この奥行きが浅いうえに引っ掛かり部分がないため、急ブレーキをかけたりするとスマホがすっ飛びます。
次に純正ナビ。スマホからのルート転送で、経路にある高速道路の充電スポットがピンでしか表示されないというのは前述のとおりですが、ほかにも不満が。まずスマホとナビを接続するためには、USB Type-Aのケーブルが必要なこと。Apple CarPlayはワイヤレスでつながりますが、Android Autoはワイヤレス非対応。ここは最近のクルマなのですから、対応してほしかったところです。
「ありがとうハザード」を使うのに便利なハザードスイッチですが、ナビの下にあるのは良いものの、ダッシュボードトレイと位置が近すぎて、財布やスマホを取ろうとしたらうっかり押してしまった、ということが多々ありました。この位置は考えた方がいいかなと思います。
次に車内にAC100V電源が用意されていないこと。充電ポートに専用のアダプターを使えばAC100Vが使えるのですが、いちいち外に出ないといけないですし、何より走行中は利用できません。そして外で充電していたとして、雨が降ってきたら……。
最近マイナーチェンジした日産サクラには、ラゲッジと車内の2ヵ所にAC100V電源コンセント(メーカーオプション)を用意しているので、これは欲しいところです。
走行面ではシングルペダルコントロールの動作条件が気になりました。シングルペダルコントロールとは、アクセルだけで加減速ができる、いわゆるワンペダル動作なのですが、他社のそれと違い、アクセルを抜いた時の減速(回生)が緩やかなのが好印象。つまり酔いづらいといえます。
一方で、車両の電源をオフにして再起動すると、普通のペダル動作に戻ってしまうのはイマイチ。そしてクルーズコントロール動作中に押すと、クルーズコントロールが解除されるばかりか、アクセルを踏んでいないと急減速することに。クルーズコントロール中は押しても反応しない状態にした方がよいと思いました。
続いてN-ONE e:の良いところ。これはN-ONEにも言えることですが、クルマとしての使い勝手がとても良いのです。
今回、何度か車内で就寝したのですが、後席の座面がチルトアップするので前席の背もたれを思いっきり倒せるのは美質。倒した時にボストンバッグを下に入れておくこともできるので、スペースの有効活用ができます。実際に寝てみると、他のクルマよりも背もたれが倒れるので、寝やすかったです。
感心したのはシートの出来栄え。つなぎ目のない形状で、しかもサイドサポート(脇腹あたりのクッション)などがあまり張り出していません。一見ホールド感が弱いのかなと思ったのですが、そんなことはなく適度な形状。長時間座っていても、寝ていても体のどこかが痛くなるようなことはなく、何より乗り降りがしやすいのも美点です。
また荷室側に照明があり、寝る前に車内で荷物整理をしたりスマホをいじったりするのに重宝しました。ちょっと手を伸ばすだけで点灯できるのも良いです。
後席の床面がフラットなのも◎。床に置いた荷物を引っ張り出したり、席間移動がとてもラクです。
運転席側もウォークスルーができる点も見逃せません。雨の日など車内を移動したい時には実に便利でした。
軽自動車としては荷室が広い印象。スーツケースが2個くらい余裕で入りそうです。ただ荷室に12VアクセサリーソケットやAC100V電源がないのはちょっと残念です。
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