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MSI「Claw 8 EX AI+ CG3EM」をレビュー

CPU性能はRyzen 7 5700Xに比肩!Arc G3 Extreme搭載ポータブルゲーミングPCの性能は驚異的だった

2026年09月01日 10時00分更新

CPUよりもGPU性能重視のArc G3ファミリー

 まずはArc Gシリーズの位置づけやスペックを確認していこう。前述した通り、Arc Gシリーズには「Arc G3」および「Arc G3 Extreme」の2モデルが用意されている。Core Ultraシリーズ3(つまり、Panther Lake)との関連から型番を「G3」としているようだ。インテルは今世代の製品を「Arc G3ファミリー」と呼んでいる。

Claw 8 EX AI+ CG3EM

Arc G3ファミリーは現在2モデルのみ。Claw 8 EX AI+で採用している最上位のArc G3 ExtremeとArc G3の差異はGPU性能に強く現れている

 Arc G3ファミリーのCPUコア構成は、Pコア2基+Eコア8基+LP-Eコア4基の合計14コアで共通。CPU内蔵GPUはArc G3では「Arc B370」、G3 Extremeは「Arc B390」となり、前者はXeコア10基、後者はXeコア12基となる。とくに、後者はノートPC向けの上位モデル(Core Ultra X9やX7)と同じ型番であることに注目したい。

Claw 8 EX AI+ CG3EM

Arc G3 Extremeのスペックをまとめたもの。メモリーは最大LPDDR5X-8533で96GBまで搭載できるが、それ以外のメモリー規格(LPDDR5など)のサポートはないようだ(公式データなし)。コンピュートタイルはIntel 18Aプロセスで製造されているが、GPUはTSMCのN3E、プラットフォームコントロールタイルはTSMC N6で製造されている

 Arc G3ファミリーの魅力は、足まわりも最新ノートPC並みの装備や拡張性を備えていることだ。とくに、USB Type-CはThunderbolt 4対応が2ポート標準搭載であるため、評価キットにあるようなThunderboltドックを利用した周辺機器の増設が可能なこと。ゲーム機スタイルではなく、マウスやキーボードなどを接続してデスクトップPCスタイルで楽しみたい場合にも対応しやすい。

 ちなみに、Arc G3ファミリーのTDPは8~35Wが公式スペックだが、今回テストしたClaw 8 EX AI+はPL1=25W、PL2=37Wで設計されていた。つまり、本体が十分冷えた状態であればほんの一瞬だけ37Wで動作するが、ゲーム中などは25Wで動作することを示している。

Claw 8 EX AI+ CG3EM

CPUの情報:「CPU-Z」にて取得。ここで観測できるTDPはPL1と等しい25Wであった

Claw 8 EX AI+ CG3EM

メモリーの情報:DRAM Frequency、つまり、メモリーチップの実際のクロックは4266MHz。データレートはこの倍なので、8533(8532の小数点以下を丸めた値)MHzとなる

Claw 8 EX AI+ CG3EM

Arc G3 ExtremeのCPUコアは、コア番号の若い順からPコア→Eコア→LP-Eコアと並ぶ。デスクトップPC向けのArrow Lakeのように、PコアとEコアが交互に並ぶスタイルではないのだ

 CPU内蔵GPUのVRAMに関しては、メインメモリーから最大18GBまで借用できるよう設定されている。Claw 8 EX AI+の搭載メモリー32GBは、このような状況を考えた末での仕様といえる。

 ただし、Arc G3 Extremeの性能的にはゲームの画質も低~中設定に抑える必要があるが、イマドキのゲームでも画質を絞るとせいぜい6GB程度に収まる。そのため、メインメモリーやVRAMに関してはあまり神経を尖らせる必要はないだろう。

Claw 8 EX AI+ CG3EM

GPUの情報:「GPU-Z」にはこのGPUに対応するデータが収録されていないため、情報のほとんどが空欄になっている

Claw 8 EX AI+ CG3EM

GPUの情報:「Intel Graphics Software」だと詳しい情報が確認できた。Xeコア数が12基であること、メインメモリーの一部を借用する形で確保するVRAMは最大18GBまでであることが示されている

Claw 8 EX AI+ CG3EM

この画面にある「共有GPU/ NPUメモリーのオーバーライド」スイッチをオンにすると、CPU内蔵GPU(やNPU)に回すメインメモリーの量を手動で設定できる。だが、今回テストしていて、この設定が必要だと感じたことは1回もなかった

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