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50年前のフィルムから最新カメラまで! カメラマンを魅了し続ける「白黒ハチワレ猫」の不思議な引力

鉢割れ? 八割れ? チョビヒゲから黒マスクまで
個性爆発の「ハチワレ」コレクション

 黒ブチでも特におでこのあたりで真ん中分けしてるような模様を、ハチワレと呼んでいる。漢字で書くと「鉢割れ」。鉢がパカっと割れたような模様が兜が割れるのを連想するから、武士の間では縁起が悪いとされてたそうだが真偽は不明だ。逆に末広がりを示す「八」の字だから縁起がいいという話もあり、解釈次第でどっちにもなるという人間の勝手さが面白い。

 どっちだ? となったとき「ハチワレ」とカタカナ書きしちゃえばOKなので、日本語は便利である。語源としては「鉢割れ」が正しそうだけどね。

 次のハチワレは中央できれいに割れた典型的な模様。ちょっと不機嫌そうな顔がいい。ハチワレは目の上で分かれてるタイプ(真ん中分けしてる人みたいな)もあれば、この猫のように目も隠れてるタイプもあり、目も隠れてると仮面をかぶってるようでもある。

きれいなハチワレ。目元まで黒いときりっとして見える。鼻が半分だけ黒いのもチャームポイントかも。2025年12月 ソニー α7C II

 目の上で真ん中分けしてるハチワレの写真を探したら、こんなのが出てきた。何が気持ちよかったのか、顎を地面にこすりつけて舌を出してたのがなんともかわいい。

チョビヒゲ付のハチワレ。いったい何が気持ちよかったのかわからないけどすりすりしてたのである。2024年12月 ソニー α1 II

 このようにチョビヒゲ(模様)を伴うハチワレにもよく出会う。一番チョビヒゲっぽいのを1枚。チョビヒゲがあるだけでおっさんぽくなるのはなぜなのか。

ちょっと年を取ってそうなチョビヒゲ猫。2025年9月 パナソニック LUMIX DC-TZ99

 さらに黒成分が強くなると強そうに見えてくる。目元だけ穴が開いた黒マスクをかぶったような。

こうなると黒猫に白が混じってる感じ。おかげですごく精悍な顔つきにみえる。2026年5月 ソニー Xperia 1 VIII

 ハチワレの話をはじめるとキリがないのは、1匹1匹の違いが分かりやすくて語りやすいからだろう。個体識別しやすいのだ。

 個人的なお気に入りのハチワレはこのアシンメトリー。顔の2/3を覆う黒いマスクに白い線がシュッと入ってるところが精悍でいいのだ。表情は柔らかいけど、警戒心が強くてあまり近寄らせてくれないのだった。

白い線がしゅっとおでこに伸びているのがカッコいいと思う。こちらも黒猫に白が混じってる感じだ。2020年11月 ニコン Z6II

 黒ブチの話からハチワレの話になってしまったが、黒ブチ以外でもハチワレ模様はある。

 冒頭写真は茶トラのハチワレ。保護猫シェルターqueueで出会った猫。いつもマットの下に隠れて寝てるので、シェルターの人にことわってちょっとめくって撮った1枚なのだけど、マットをめくってできた八の字と、おでこのハチワレがいい感じにシンクロしてくれたのである。

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筆者紹介─荻窪 圭

 
著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系フリーライター兼猫カメラマン。今はカメラやスマホ関連が中心で毎月何かしらのデジカメをレビューするかたわら、趣味が高じて自転車の記事や古地図を使った街歩きのガイド、歴史散歩本の執筆も手がける。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『古地図と地形図で楽しむ東京の神社』(光文社 知恵の森文庫)、『東京「多叉路」散歩』(淡交社)、『古地図と地形図で発見! 鎌倉街道伝承を歩く』(山川出版社)など多数。Instagramのアカウントは ogikubokeiで、主にiPhoneで撮った猫写真を上げている。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/

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