覚えておいて損はないストレージ運用いろいろ
まずはマニアックな運用となるが、RAID機能に触れておこう。ネットワークHDDのNASでおなじみのRAID機能は、多くのマザーボードと、Windows OSに標準で備わっている。
構築は難しくなく、2台のHDD/SSDを使うことで、RAID0(ストライピング)/RAID1(ミラーリング)、RAID 10に対応している。
ここでは2台のストレージに同じデータを同時に書き込むことで、1台に障害が発生した場合でも、もう1台のデータで作業を続けられるRAID1/双方向ミラーを構築していこう。
NAS向けHDDのWestern Digital製「WD Red 6TB」を2台用意してRAIDを構築した
マザーボードの標準機能でRAIDを構築
まずは、マザーボード標準機能から解説していこう。インテルとAMDプラットフォーム、メーカーで設定手順などは異なる。ここでは、ASRockのマザーボード「B850 Challenger WiFi」を使用してRAID構築手順を解説している。
手順の流れはマザーボードのUEFI(BIOS)で、オンボードSATAポートの制御をデフォルトの「AHCI」から「RAID」に切り替え。再起動後、UEFI(BIOS)内にあるRAID構築・管理ツールからRAIDアレイを作成する。Windows向けドライバーや管理ツールを導入し、アレイ構築完了を待つ。
UEFIを呼び出す。「Advanced」の「Storage Configuration」を開き、「SATA Mode」を「AHCI」から「RAID」に変更。変更をセーブして、再起動する
再びUEFIに入り、「Advanced」に追加されたRAID構築・管理を行なえる「RAIDXpert2 Configuration Utility」を開く
メニューから、RAIDの構築、削除を行う「Array Management」を選択
「Create Array」を選ぶ。もし、フォーマット済みHDDを使った場合、HDDを単体アレイとして認識されることがある。その際は、「Delete Array」で削除する
「Select RAID Level」で構築するRAIDを選択する。ここでは「RAID 1」を選んでいる。続いて、「Select Physical Disks」を開き、使用するHDDを選択する
「Select Media Type」を「HDD」に変更する
続いて認識されているHDD(Physical Disk 0:1:0, SATA, 6.0 TB, Ready)のなかから、RAID構築に使用するHDDを「Enabled」に変更し、「Apply Changes」で設定を保存する
「Select CacheTagSize」を選択する。扱うデータが小さいなら64KBや128KB、動画データなどの大きなファイルがメインなら、256KBがおすすめだ
最後に、「Create Array」をクリックすればRAID構築は、ほぼ完了。Windowsへのドライバー組み込みへ進んでいく
AMDやマザーボードからドライバーなどをダウンロード。画像はAMDウェブサイトで、「AMD RAID Installer ~」と「AMD RAID Driver ~」をダウンロード
「デバイスマネージャー」に表示される「RAID コントローラー」を右クリックする
ウィザードに従って、解凍したドライバーフォルダーを指定し、ドライバーを組み込む
同様の手順を繰り返し、3つのデバイスが新たに追加される。「!」マークのデバイスが無くなれば、ドライバーの組み込みは完了だ
ユーティリティーの「RAIDXpert2」を導入。アレイ構築完了まで、ひたすら待つ
通常時と同じく、フォーマットすれば、単体での運用時と同じように使用できる