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なんで充電できない? USB Type-Cの謎トラブルを調べられる6000円台のUSBテスターが良かった

●eMarker読み取りや抵抗測定が可能な「Tools」

 充電器やケーブルの診断で活躍してくれる機能が、Toolsです。これにはAppleの充電器仕様を表示する「Apple Power」、ケーブルのeMarkerを読み取る「E-marker」、ケーブル抵抗を測る「Cable Res」、ケーブル抵抗を4端子で測る「Kelvin Cable Res」の4つの機能があります。

Toolsを選ぶと4つの機能が並んでいます

 この中でも、とくに活用したい機能となるのが、eMarkerの読み取り。eMarker内蔵ケーブルに限定されるとはいえ、素性を手軽に調べられるため何かと重宝します。使い方は簡単で、Type-Cにケーブルを挿して実行するだけ。うまく読み取れない場合は、コネクターの裏表をひっくり返して試すと、読めることが大半です。

USB4対応の240Wケーブルの例。速度や電力上限、対応規格などが表示されます

60W上限なのにeMarkerがあるという、自分が持ってる中ではレアなケーブルの例

 激安ケーブルにありがちな、100W対応と書いてあるのにeMarkerがないとか、実はUSB2.0だったなどという詐欺まがいの商品を見極めるのに便利です。

 ケーブル抵抗は2つの測定方法に対応しているようですが、より正確に測れるKelvin Cable Resは別途追加抵抗が必要なので、今回は試せませんでした。ということで、Cable Resを試してみましょう。

 この機能は、無負荷時と内蔵抵抗を使った負荷時の電圧や電流などを比べ、ケーブルの内部抵抗を測ってくれるもの。準備として、測りたいケーブルを側面のType-Cに挿し、その先に5V 300mA以上の出力が可能なUSB充電器を接続。この状態でCable Resを実行すると測定画面になるので、もう一度実行ボタンを押して開始します。

上部に表示されているのが、ケーブルの抵抗値。この場合は119mΩ

 いくら抵抗がわかっても、これが良いのか悪いのか判断つきません。その参考になるのが、左下にある「Refer」の部分。左右ボタンで長さが変更でき、その長さにおける抵抗の参考値が表示できます。

 例えば1mのケーブルであれば、80mΩ未満は「E」(Excellent、優)、120mΩ未満は「G」(Good、良)、179mΩ未満は「M」(Moderate、可)、180mΩ以上は「P」(Poor、不可)という感じです。

 ちなみに、抵抗値の下にあるバーの色が評価に該当するようです。上の例だとバーが青いので、ギリギリですがG(良)って事ですね。

●PC用の専用ソフトを使えばさらに機能が増える!

 C2を手に入れた一番の目的は、PC用の専用ソフトを使って、USB PDの簡易プロトコル解析ができることです。充電中の電力変化を追うこともできるため、PDの勉強にもなります。

 例えばPPS。細かく電圧や電流を変化させ、最適な充電を可能とするモードですが、どのくらい細かく調整しているのかとかを見守れます。要約内容はNoteに書いてあるので、ここを見るだけでも動作が把握できます。

画面下には解読結果が表示されます。これだとPPSを使い、9.38V 3Aでの充電となっているのがわかります

 また、このソフトは非常に多機能で、測定中の電圧や電流をグラフ表示したり、Record機能で保存していたログを表示することもできます。

Basic機能で表示中の電圧、電流、電力をグラフ表示した例

 本体ファームウェアの更新もこのソフトでできますから、バグ修正や機能追加も可能に。怪しいサイトにアップロードされてるグレーゾーンのファイルを使わなくても、ユーザーが正規に最新にできるというのは、ありがたいです。

C2購入時はV2.2でしたが、更新でV2.3.9にできました

●同等機能の他社製品と比べほぼ半額!

 USB PDの簡易プロトコル解析ができる多機能USBテスターは多くのメーカーから登場していますが、そのほとんどは1万円以上の高級機。これらとほぼおなじ機能、性能を備えながら、半額近い価格で手に入れられるC2は、かなりお買い得だといえるでしょう。また、付属品として画面保護ガラスが付属しており、傷つきやすい画面が保護できるというのもいいところです。

 たまにeMarkerがうまく読めなかったり、一度電源を断って再起動しないと挙動がおかしい、みたいなこともありましたが、ファームウェアを更新してから安定感が出た気がします。機能面での今後の進化にも期待ですね。

 ちなみにC2のシリーズは、Lite、Std(Standard)、Proの3モデルあります。LiteはUSB PDプロトコルの解析機能がない、StdはADコンバーターが16bitで最大36Vまで、ProはADコンバーターが20bitで最大48Vまでというのが大きな違い。

3つのモデルの違い。Proは48Vまで対応しているというのが強みです

 それぞれの価格差は1000円前後です。一番のウリはUSB PDのプロトコル解析機能だと思うので、Liteは除外。性能重視ならPro、少しでも安く手に入れたいならStdを選ぶといいでしょう。

 なお、Bluetoothも使えますが、技適マークはないので電波法違反になる恐れがあります。設定からオフにできるので、オフにして使うようにしましょう。

設定メニューの「8.Other」で、Bluetoothをオフにできます

●お気に入りポイント●

・小さくても大きな画面で見やすい

・USB PDの簡易プロトコル解析が可能

・画面の保護ガラスが最初から付属している

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この記事を書いた人──宮里圭介

 PC系全般を扱うフリーランスライター。リムーバブルメディアの収集に凝っている。工作が好きだが、最近あまり時間が取れないのが悩み。

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