Lepton Motion Pro II B860iをレビュー
Core Ultra 7 270K Plus&RTX 5060 Ti 16GBで映像編集にローカルLLM、ゲームも快適なPC!まるっこいずんぐりボディーもカワイイ
2026年05月19日 10時00分更新
Core Ultra 7 270K Plusの性能と高負荷時の温度をチェック!
ここからは、ベンチマークソフトを使って性能をチェックしていこう。CPUはそのコストパフォーマンスの高さで人気のCore Ultra 7 270K Plusだ。高性能なPコア×8と、電力効率の高いEコア×16を搭載した24コアCPUとなる。
上位のCore Ultra 9 285Kより動作クロックが抑えられているとはいえ、コアの構成は同じ。それでいて価格はCore Ultra 7 265Kより若干高い程度で、Core Ultra 9 285Kよりかなり安い設定となっているだけに、気になっている人は多いだろう。
実際、サイコムのBTOオプションを見てみると、Core Ultra 7 265KとCore Ultra 7 270K Plusの価格差は5810円しかなかった。ちなみに、Core Ultra 7 265KとCore Ultra 9 285Kの価格差は、5万820円。Core Ultra 7 270K Plusがいかにお買い得かがわかる。
しかし、NH-U12S chromax.blackは確かに空冷としては冷却性能が高いCPUクーラーだが、Core Ultra 7 270K Plusはハイエンドに分類されるCPUだ。このCPUを冷やしきれるのか、若干不安がある。そこで、CPUの全コアをフルに使い、CGレンダリング速度からCPU性能を測ってくれる「CINEBENCH 2026」を使い、期待通りの性能が出るのか、その時のCPU温度はどこまで上昇するのかをチェックした。
なお、CINEBENCH 2026はGPU、CPU(Multiple Threads)、CPU(Single Thread)の3つのテストが実行できるが、すべて標準設定のまま試している。結果は「pts」という単位のスコアーで表示され、この数値が高ければ高いほど性能が高いことになる。
Single Threadのスコアー(585pts)は期待通りだが、Multiple Threadsのスコアー(9073pts)は想定よりも低めだった。1万ptsが期待値だったのだが、10%ほど遅い計算だ。この原因の1つは、試用機のメモリーがDDR5-5600と定格の最大速度よりも低いこと。CINEBENCH 2026はメモリー速度の影響が大きく、これがスコアーの差となってしまったようだ。
ご存じの通り、現在は史上まれに見るメモリー不足時代のため、このあたりは致し方ない事情であると察した。では、熱はどうだろうか。Multiple Threadsテスト終了直前の様子を、モニタリングツール「HWiNFO64 Pro」を使って確認してみた。
CPUの電力設定は2段階あり、高負荷になると短時間最大ターボパワー(PL2)で動作し、それが長時間続くと電力効率を高めるため、プロセッサーのベースパワー(PL1)に落ちるという動作になる。CPUの標準仕様ではPL2が250Wで、PL1が125Wとなっている。
しかし、この電力設定をどうするかはPC製造側(あるいはマザーボードメーカー側)に任されており、これより高い値を設定していても問題ない。実際、試用機ではPL2が250W、PL1が159Wと、PL1が若干高く設定されていた。最大性能だけを考えた場合の理想は、常時250Wで固定することだろう。
とはいえ、上記のCPUの状態を見ればわかる通り、CPU Package温度の最大は103度。Thermal Throttling(高温時に自動で動作クロックを下げ、温度を下げる機能)も発動しており、250Wでは冷却が間に合わないシーンがあるとうかがえる。
ただし、CPUの平均温度が76度。159WのPL1に移行したあとは冷却が十分間に合っているということになる。つまり、250Wでは冷やしきれなくなって息切れしてしまうが、159Wであれば余裕をもって冷やせるわけだ。そういう意味では、なかなかいいバランスでPL1とPL2が設定されているのではないだろうか。
さらに安定した状態で使いたいというのであれば、より大型の空冷クーラー、あるいは水冷クーラーにカスタマイズするといいだろう。しかしながら、最近はGPUによるハードウェア支援がものをいう時代だ。CPUがフルパワーで動く機会はなかなかないので、自分の用途を見定めて選択してほしい。
動画編集性能はどのくらい?
Lepton Motion Pro II B860iは、動画編集したい人をメインターゲットにしたモデル。それだけに、動画に関するベンチマークで性能を見たいところだ。そこで、サイコムが旧モデル向けに用意したベンチマークデータとレギュレーションを使ってみることにした。
ベンチマークテストの方法は、旧モデルの製品ページの下部にある「Motion Pro 標準構成での検証結果」部分に詳しく書かれているので、そちらを参照してほしい。今回はこの中から無償で利用でき、誰もが手軽に再現できるDaVinci Resolveを使ったベンチマークを試してみた。
なお、ベンチマークの手順書(旧モデルの製品ページにある「比較検証用のデータの取り扱い方法はこちら(PDF)」のリンクから閲覧可能)ではDaVinci Resolveのバージョンは18 Beta BUILD 23を使用しているが、ここでは20.3.2 BUILD 9を使用している点が異なる。
バージョンが異なるとはいえ基本的に操作方法は変わらず、手順書通りに試していけば問題ない。試したテストは「1分間のタイムラインのカラーグレーディング」で、4年前の旧モデル構成(Core i7-12700K、Geforce RTX 3060、32GBメモリー、1TB SSD)で、約43秒かかっていたテストだ。
結果は30秒と、4年前の43秒よりもかなり短縮できた。もちろん、ソフトのバージョンが異なるので単純比較はできないとはいえ、大幅に高速化していると見ていいだろう。
ちなみに、テスト中のPCの様子がどうなっているのかタスクマネージャーのパフォーマンスを見たところ、GPUはほぼフルに使われていたが、CPUは特定の2つのコアが高負荷、6つのコアが中負荷、それ以外は低負荷という状態だった。
使用するデータや手順は公開されているので、自分のPCとどのくらい性能差があるのか知りたいというのであれば、ダウンロードして試してみるといいだろう。
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