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自作PC初心者にとっても組み立てやすいメリットも!

ゲーミングPCの見映えやコスパを求めるならマザーボードはコレ「MPG B760M EDGE TI WIFI」

2024年02月20日 11時00分更新

文● 石川ひさよし 編集●ASCII
提供: エムエスアイコンピュータージャパン

 LANは2.5GbE対応のRealtek「RTL8125BG」を採用。無線LANはWi-Fi 6EでIntel「AX211」を採用している。どちらも安定性で定評あるチップなので、まさにゲーミング向きと言えるだろう。なお、無線アンテナは延長ケーブルによって電波のつかみがよいところに設置できる別体型だ。それ自体はMAG B760M MORTAR WIFI IIでも採用されたが、こちらはより安定感のある台座が付属している。

2.5GbE LANチップのRealtek「RTL8125BG」

別体のWi-Fiアンテナは、アンテナ部分と台座を組み合わせ、延長ケーブルによって机の上やPCの天板上など電波状態のよい場所に設置できる

 フロントUSBには、USB 3.2 Gen2 Type-C、USB 3.2 Gen1 Type-Aなどに対応している。また、マザーボード下辺にあるピンヘッダーの並びには、「JTBT_U4_1」と刻印されたものがある。これは別売りとなるだろうUSB4アドオンカード用のピンヘッダーだ。本製品はUSB 10Gbps(3.2 Gen2)までは搭載しているが、時代が流れより速いインターフェースが必要となった時、拡張カードによって搭載可能となるのは頼もしいだろう。

USB4への準備もできている

 フロントパネルのピンヘッダ用の延長ケーブルも付属する。ブラックなのでたとえケース側のケーブルがカラフルでも目隠しになって格好よく配線できることに加え、オス・メスともに5+4ピンとなっているので逆挿しの心配もない。細かなところまでユーザーフレンドリーな設計がうれしいところだ。

フロントパネルのピンヘッダを延長するケーブル。組み立てやすさと見た目を向上

CPU電源回路はMAG B760M MORTAR WIFI IIと同じ。必要十分以上の12+1+1フェーズ

 VRMを見ていこう。CPU用電源端子はEPS12V×2で供給電力は十分にある。また、フェーズ構成は12+1+1で、ゲーミング用途における長時間の高負荷運用でも余裕のある構成だ。本製品ではこれに大型ヒートシンクも組み合わされているので熱はそれほど問題にならないだろう。

CPU電源回路。電源はEPS12V×2系統

 用いられているチップは、PWMコントローラがRenesas「RAA229132」、メインのMOSFETがRenesas「RAA220075R0」、1フェーズのみMonolithic Power Systems「MP87670」を採用している。実はMAG B760M MORTAR WIFI IIと同じだ。Intel B760チップセットのゲーミングマザーボードとして、マージンを含めて必要十分ということが言えるだろう。これより少なければアッパーミドル以上のゲーミングを名乗るには物足りず、これより多ければコストが上昇して上位チップセット搭載モデル(のエントリーグレード)との差別化が難しくなるといった境界だ。

PWMコントローラはRenesas「RAA229132」

メインのMOSFETはRenesas「RAA220075R0」

残り1フェーズのMOSFETはMonolithic Power Systems「MP87670」

 VRMヒートシンクは、CPUソケット左側がI/Oシールドパネルと一体の大型ヒートシンクで、ソケット上部も別体としてヒートシンクを搭載している。この間にヒートパイプは用いられておらず、完全なセパレートだ。ただしLEDを搭載しているのがMAG B760M MORTAR WIFI IIとの違い。2nd側M.2ヒートシンクの大きさと合わせ、ゲーミングな見た目ならMPG B760M EDGE TI WIFIに軍配が上がる。

Non-KメインストリームCPUと組み合わせたら発熱少なく超静音

 ではMPG B760M EDGE TI WIFIをベースに一式組み、VRM部および各部の発熱具合を見てみよう。今回はCPUにCore i5-14400を組み合わせている。発熱量の検証ではもっとも消費電力が大きいCore i9-14900Kを用いることが多く、実際、MPG B760M EDGE TI WIFIとほぼ同じ構成のMAG B760M MORTAR WIFI IIではCore i9-14900Kで検証している。つまりMPG B760M EDGE TI WIFIにCore i9-14900Kを組み合わせてもなんら問題ない。むしろ、Intel B760チップセット搭載マザーボードを選ぶユーザーが組み合わせるだろうメインストリームのCPU、Core i5-14400なら実際、どのくらいの温度推移でどのくらいの性能になるのかのほうが興味深いだろう。

 Core i5-14400はPコア6基、Eコア4基を搭載するCPUだ。電力の目安となるMTPは148Wで、253WのCore i9-14900Kよりも低消費電力で扱いやすい。そのほかのパーツとしてはCPUクーラーに36cmクラスの簡易水冷、32GBのDDR5-5600メモリ、ビデオカードがMSI「GeForce RTX 4060 Ti GAMING X TRIO 8G」、SSDがMSI「SPATIUM M450 PCIe 4.0 NVMe M.2 1TB」、電源が80PLUS Gold準拠で出力1200Wを用いた。CPUの電力設定だが、初回起動時のクーラー選択画面で水冷を選ぶとPL1&2は無制限と設定された。冬季の検証のため室温17℃。以下、PC各部の温度推移を見ていこう。

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