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最新インターフェースも装備でIntelの第14世代Core自作にピッタリ

Core i7-14700Kの性能を引き出すZ790ハイエンドマザーボード、MSI「MAG Z790 EDGE TI MAX WIFI」

2023年10月25日 11時00分更新

文● 石川ひさよし 編集●ASCII
提供: エムエスアイコンピュータージャパン

 Intelから第14世代Coreが発表されるとともに、MSIからそれをサポートするIntel Z790マザーボードのリフレッシュモデルが登場した。今回はそのうちの1枚、「MAG Z790 EDGE TI MAX WIFI」を紹介しよう。

Z790登場から1年。この間のアップデートを盛り込んだリフレッシュモデル

 はじめに第14世代Coreについてだが、これをサポートするのはIntel 600/700シリーズマザーボードで、既存の製品についてはBIOS対応となる。既存の製品を店頭購入する場合は、対応BIOSにアップデート済みの証「Next Gen CPU Ready」のステッカーをチェックしよう。一方、新たに投入されるマザーボードは最初から第14世代Core対応済み。チップセットは引き続きIntel Z790だが、既存の製品と区別をする意味で「MAX」と付けられている。

MSI「MPG Z790 EDGE TI MAX WIFI」 実売価格は6万5580円前後

 Intel Z790マザーボードが最初にリリースされたのは1年前のこと。新世代CPUに合わせて設計を見直し、機能やインターフェースをアップデートしてリリースされたというわけだ。まあ、第13世代Coreですでに組んだという方にとってはまだ早いよというところ。第12世代Coreやそれ以前で組まれた方がそろそろ組み直したい……といった時、既存のIntel Z790マザーボードではやや古いし、せっかくなら令和最新2023年モデルで組みたいと願うだろう。そうしたユーザーのための新マザーボードだ。

M.2 SSDがGen5含め5スロット。Wi-Fi 7など最新高速I/Fも充実

 MSIマザーボードでは製品名の頭の3文字、MEG、MPG、MAGと3つのグレードが用意されている。およそエンスージアスト向け、ハイエンドゲーマー向け、ゲーミングエントリー向けといった分け方だ。MPG Z790 EDGE TI MAX WIFIはハイエンドゲーマー向けのMPGグレードに属する。MPGグレードの中では「CARBON」と「EDGE」の2つのシリーズがある。機能的にもCARBONが上位モデルとなるが、ブラックのCARBON、シルバーのEDGEとカラーリングも分かれている。

 主な仕様は以下のとおり。サポートするCPUはIntel 第12〜14世代のCore、Pentium GoldまたはCeleronとなるが、このグレードの製品なのでほぼ間違いなくCoreを、それもCore i9や7を組み合わせられるだろう。

「MPG Z790 EDGE TI MAX WIFI」の主なスペック
対応ソケット LGA1700
チップセット Intel Z790
フォームファクター ATX
メモリースロット DDR5×4(最大192GB)
対応メモリークロック DDR5-7800+(OC)~5800(OC)、DDR5-5600~4800(JEDEC)
拡張スロット PCI Express 5.0 x16×1、PCI Express 3.0 x1×1、PCI Express 4.0 x16(x4)×1
ストレージインターフェース SATA3(6Gbps)×8、M.2(PCIe5.0x4)×1、M.2(PCIe4.0x4/SATA3)×1、M.2(PCIe4.0x4)×3
ネットワーク 2.5ギガビットLAN(Intel )、Wi-Fi 7
サウンド 7.1chオーディオ(Realtek ALC4080)
リアインターフェース USB3.2 Gen2x2 Type-C×1、USB3.2 Gen2 Type-C×1、USB3.2 Gen2 Type-A×4、USB3.2 Gen1 Type-A×4、オーディオ端子×5、SPDIF端子×1、DisplayPort 1.4×1、HDMI 2.1×1、Clear BIOS×1、Flash BIOS×1
M/B上インターフェース RGB LEDヘッダー×1、アドレサブルV2 RGB LEDヘッダー×3、ARGB+FANヘッダー×1、USB4カード用コネクタ×1、USB3.2 Gen2 Type-Cヘッダー×1、USB3.2 Gen1ヘッダー×2、USB2.0ヘッダー×4、TPMヘッダー×1、チューニングコントローラーコネクタ×1など

 なお、既存モデルに「MPG Z790 EDGE WIFI」がある。実際のところ見た目はどちらもほとんど同じだ。スペックの違いを見ていくと、DDR5 OCメモリのサポートクロック上限が7200+→7800+へ、M.2(CPU接続)のインターフェースがPCI Express 4.0 x4→5.0 x4へ、ARGB+FANヘッダーやUSB4カード用コネクタ、チューニングコントローラーコネクタといった新たな機能の追加だ。パフォーマンスに影響するところでは、PCI Express Gen5世代のM.2 SSDをフルに使えることはポイントになるだろう。これまでなら高価な上位モデルしか選択肢がなかったが、EDGEクラスでも利用可能になり、カラーリング的にもホワイトPCを狙っていた方の有力候補となるだろう。

 では各部をもう少し詳細に見ていこう。まずはVRM。MPG Z790 EDGE TI MAX WIFIのVRMは16+1+1フェーズだ。

VRMヒートシンクを外した状態。9+9で18のMOSFETやチョークが並び、左上にPWMコントローラがある

PWMコントローラはRenesas「RAA229132」

EPS12Vは2基

メインとなる16フェーズ分のMOSFETはRenesas「ISL99390」。90A対応のSPSだ

Monolithic Power Systemsの「MP87670」

Renesas「RAA220075R0」

大型のVRMヒートシンクを搭載

CPUソケットの左と上で分かれた2つのヒートシンクはヒートパイプによって結ばれている

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