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工具連載をふりかえる

「感動した工具Best3は?」「ネジをなめるのは謎の万能感がある時」工具探検隊メンバーゆるふわ座談会

2024年01月01日 19時00分更新

どの工具が気になった?
ジサトライッペイの第1位は「iFixit Pro Tech Toolkit」

 ジサトライッペイが気になった3本はこちら。

●1位:分解マニアの聖地「iFixit」公式分解ツール ガジェット修理はこれで完璧!
 分解記事の大家「iFixit」印の分解マニア垂涎工具。ドライバーの交換ビットの豊富さもさることながら、オープナーの種類も多く、このワンセットでなんでもきやがれって感じがたまりません。加齢とともに、指先の力が衰えてきたので、逆作用ピンセットもそそります。まあ、今のところ分解したいものはないんですけどね(笑)。こういうのは不意に訪れる「いつか」のために買うもんだと思ってます。

●2位:憧れの究極マルチツール「レザーマン・アーク」を試す
 ぜひアウトドアに1本忍ばせておきたいマストアイテム。外出先で起きる不意のトラブルでもこれ1本でしのげそう。でも、都会とか建設現場の近くとかでこれを持ち歩く勇気はないです。めちゃ勘繰られそう(笑)。こういった多機能型工具はさびて全部を捨てなきゃいけなくなることが多いから、メンテナンスが大変そう。でも、これなら念入りにやるか。5万円ぐらいするし(笑)。案外「災害時」とかなんらかの「緊急時」でも頼りになりそうですよね。

●3位:わずか8秒で350℃!すぐに使える温調ハンダごて「FNIRSI HS-01」は買って損なし
 「いつかは必ず……!」と結局全然やってない電子工作。魅力的なキットが出ても、必ず足を止めるのはハンダごて選び。そんな人の背中を教えてくれるアイテムだと思います。すごい熱を発するものだし、やけどや火災が怖いけど、キャップでなんとかなるならこんなお手軽なことはないっす。USB PDで動く点もナイス。最近は目がどうもあれなので、ハンダ付け作業時は拡大鏡も欲しいですな。

ペイ「1位はiFixit Pro Tech Toolkitなので、こーのスさんと被ってますね。160個のビットセット、みたいなツールキットも欲しくなりますけど、そんな全種類使うわけがない。こういう、厳選されたものがキチンと揃っているほうが、断然実用的ですよ」

さと「ビットいっぱいある安物ツールセットももってるけど、精度が低くてネジナメしそうという恐怖は常にありますね。代替のない特殊形状のものは、どうしても使っちゃうけど」

のス「専門性の高い工具は気になりますよね」

ペイ「2位のLEATHERMAN ARCは、僕の中の厨二病的な心をくすぐられるっていう理由で。昔、こういうマルチツールをキャンプの時に持っている友人がいて。で、そいつが僕らが何かで困ってあたふたしていた時に、ニヤニヤしながらポケットから取り出して渡したんですよ。これを使え、と。黙って見てたのかよ気持ち悪いヤツだなーって思ったんですけど、実は僕もあれ、やってみたい(笑)」

のス「ちょっとわかる。なんでそんなもの持ってんの!? って言われながらスッと出すのイケメンすぎて熱い」

さと「そこまであからさまシーンでなくてもいいから、さりげなく使っているのを気づかれたいっていうのはあります。自慢したいけど、自分からアピールするんじゃなくて気づかれたいっていう」

ペイ「はいはい、わかりますけど、それも、結局気持ち悪い人では?(笑)」

さと&のス「そうかも(笑)」

のス「LEATHERMANのツールシリーズは純粋にアイテムとしてめちゃくちゃカッコいいので、壁とかにコレクションとして並べて飾っておきたいという気持ちにもなるんですよね。値段が値段なのもあるし、形状が美しすぎるというか」

ペイ「持ち歩いてるときに職質されたくないってのはありますね。以前、僕が新宿で警察官に職質されている場面を偶然、編集部の人に目撃されたことがあって……、(以下、話が脱線したので割愛)」

ペイ「あと僕、たまに電子工作をやってみたくなるんですよね。最近だと、1bit CPUの組み立てキットとか。でも、ハンダごてがないのでそもそも組み立てられないわけです。なので、ちょっと欲しいなって思って、3位をFNIRSI HS-01にしました」

さと「ハンダごて、使える温度になるまでに時間がかかるのが地味にストレスなんですけど、FNIRSI HS-01だとほぼ待ち時間なしにすぐ使えるのがいいですよ。あと、使い終わった後も冷えるの待たず、キャップしちゃえば片付けられるし」

のス「ハンダごての世界、深そう。出力とか形とかいっぱいありますよね」

ペイ「そうそう、ハンダごての選び方ってよくわからなくて」

さと「十分な出力と、温度調整機能があれば大抵何とかなるから、好きなもの選べばいいんじゃないかなあ。こて先の形とかサイズとかも影響あるけど」

ペイ「ハンダごて始めるなら、拡大鏡も欲しいんですよね」

さと「おし! じゃあみんなで実体顕微鏡買おうよ。いいぞー、実体顕微鏡」

ペイ「いや、もっとお手頃なヤツを紹介してくださいよ」

さと「えー、実体顕微鏡、すごくいいのに……」

「やらかしからのリカバリー工具」がみんな好き?

 そんなこんなで話は付きない座談会でしたが、アスキー読者に人気のあった記事は、1位が「DXZ-06 合体工具」で、2位が「プラリペア」。純粋な工具というより、ネジをなめたり、プラスチックを割るなど”やらかしてしまった後”に使うアイテムが人気のようです。どちらも筆者と担当編集の推し記事に入っていることから、制作陣営の熱量がうまく読者に伝わっているようで安心しました。

 ちなみにこれ以外にも、お湯で柔らかくなるプラスチックの「FORMcard(お湯でプラスチックをこねて包む簡単修理ツール、知ってる?)」のレビューも結構人気でしたので、やはり補修系のアイテムが強いというのは間違いないでしょう。

 ただ、3位に「めっき工房」、4位にハイコーキのエアダスター(ホコリなんて吹きとばせ!圧倒的風量で隙間ゴミを一掃できる「コードレスエアダスタ RA 12DA」)が入っていたりと、わりと飛び道具的なものも人気がある様子。……うん。傾向とかあまり考えず、今まで通り、気になるものを好き勝手に紹介する方向で頑張ろうと思います。

 そんなわけで、今年も連載「工具探検隊」の応援よろしくお願いします!

この記事を書いた人──宮里圭介

 PC系全般を扱うフリーランスライター。リムーバブルメディアの収集に凝っている。工作が好きだが、最近あまり時間が取れないのが悩み。

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