週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

工具連載をふりかえる

「感動した工具Best3は?」「ネジをなめるのは謎の万能感がある時」工具探検隊メンバーゆるふわ座談会

2024年01月01日 19時00分更新

工具探検隊

 2023年6月から始めた「工具探検隊」連載ですが、気が付くと25回も工具ばかり(一部を除く)を紹介してきました。

 ここらで少し振り返り、どんな記事が印象深かったのか、筆者みやさと、担当編集こーのス、そして急遽呼び出したジサトライッペイの3人で、あーでもないこーでもないと雑談混じりのゆるふわ座談会を開いたので、その一部始終をお伝えします。

どの工具が良かった?
筆者が推す第1位は「めっき工房」

 筆者が自ら推す3本はこちら。

●1位:誰でも手軽に金メッキができる「めっき工房」がおもしろい
 10年以上前から気になっていたけど、どんなものかわからず、あと一歩が踏み出せなかったメッキのキット。自分の古いメモをあさってみたら、2009年から試してみたがってて笑っちゃいました。「金色に塗る」のではなく、「金そのもの」で表面をコーティングできるというのが最高です。

●2位:単なる接着剤じゃない! 5分で固まる「プラリペア」の実力とは?
 プラリペアは接着剤を粉と液に分けたもので、合わせる手間がかかるだけ……くらいの印象でいたけれど、対象への食いつきが段違いです。しかも、硬化すると自身が強度の高い樹脂になるので、かなりガチガチに固められるのが良かった。プラ製品の補修、イロイロな接着剤で試したけど全部ダメだったって人は、試して欲しいです。

●3位:実体顕微鏡は、実物をポンと置いて気軽に拡大できるのが強みだ
 観察だけならカメラでもいいのだけど、光学顕微鏡は遅延なしに見れるというのが最大のメリット。拡大作業するのに大変便利なので、細かい作業が多い人に無条件で勧めたいです。高いけれど。オプションのLEDライトは必須レベルですが、安価なものも結構売られてるので、純正じゃなくていいかも。

みやさと(以下、さと)「ということで、自分はこの3つが印象深かったわけですが、どうですかね。奇をてらってるわけじゃないけど、割とマイナーな方向かなとは……」

こーのス(以下、のス)「プラリペア、マニアックそうに見えて、実は人気のあった記事なんですよね。私も最初は、なんの白い粉なんだ……と思ってたんですが、ネイルアートに粉を使って造形する手法があって(ミクスチュア)、あれと同じようなものだと教えてもらってから、かなり強度が高いものだろうなと理解したんですよ。記事ではイスを直してましたけど、その後どうですか?」

さと「一部ヒビが入っちゃったけど、そこ以外はしっかりくっついたままです。ガラスクロスの補強があると引っ張りにかなり強くなるので、体重かけても全然平気で。期待以上にしっかり直っていて、大満足ですわ!」

イッペイ(以下、ペイ)「へー。僕、今使っているPCケースのアクリルパネルが割れちゃって、養生テープで仮止めしたままなんですけど、そういうのってプラリペアで直せますかね?」

さと「くっつけるのはいけると思うけど、目立たないように補修するのは難しいかと……。一部欠けた部分を埋めたいとかじゃないなら、アクリル用の接着剤とか使うほうがいいかもね。あと、この金メッキの記事はどうですか?」

のス「これも最初よくわからなかったんですよね。これが金色になる? どうして? どうやって? と謎だらけで。そもそも金メッキの仕組みを知らなかった」

さと「金メッキって、金属の上に薄い金の膜を作るようなものなんです。金の使用量が少ないのに表面は金になるわけで、見た目は金とまったく同じになるという。だって、金を薄くくっつけているんだもの」

のス「金は金なんですね」

ペイ「お金持ちじゃなければ金はなかなか買えないですからね。金メッキって自分でできるんだーというのは驚きましたけど」

のス「確かに。でも『あ〜暇だな〜金メッキしたいな〜』なんて、あんまり思わなくないですか? 何きっかけで金メッキに辿り着いたんですか?」

さと「金の懐中時計が欲しいけど、当然お金持ちじゃないから高すぎて買えないわけですよ。それなら、適当なケースを自分で金メッキできれば……っていうのが最初の動機ですね……」

のス「あ、なんかごめんなさい……」

ペイ「わかります、わかります! 俺もラッパーに憧れてるんで、金のぶっといネックレスが欲しいんですけど、貯金がまったくなくて買えないんで、そのへんの鎖に金メッキしようかなって今考えてますよ!」

のス「その前にPCパーツ買うの我慢して貯金しなさいよ……」

さと「はいはい、次行きますよ。ふたりとも実体顕微鏡とか欲しくないですか? 工作の作業とか、確認とかにすっごい便利ですけど。」

のス「そうそう、これも、どういう理由で選んだのか聞きたかったんですよね」

さと「鉱物採集の趣味があるので、小さな結晶を観察するのに欲しかったんですよね。ルーペだと目が疲れちゃって。あと、ハンダ付けの確認作業とか、懐中時計のオーバーホールとか……」

のス「懐中時計中心でまわってるじゃないですか」

ペイ「僕は視力がかなり弱っているのもあって、細かいもの見るのにあると便利そうだなーって思いましたね。今だとカメラ使ったデジタル顕微鏡がありますけど、やっぱり光学式は惹かれるものがあります」

さと「そうなのよ。実作業していると遅延でイライラすることが多いから、ちょっと高いけど遅延がまったくない光学式はやっぱり魅力です」

 (次ページ:担当編集はどの工具が気になった?)

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この連載の記事