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独自OSとWindowsでデュアルブートも可能に!?AYANEOブースで最新ゲーム機型PC事情を聞いてみた【TGS2023】

2023年09月25日 09時00分更新

文● ジサトラハッチ 編集●ASCII

 昨年の東京ゲームショウでは、世界最大級のPCゲームプラットフォームであるSteamを運営するValveがLinuxベースの独自OS「SteamOS」を搭載したゲーム機型PC「Steam Deck」を出展して話題となった。その後、PCメーカー大手のASUSがコスパの高い「ROG Ally」を発売して、一気にそのシェアを伸ばした。詳しい歴史が知りたい人は、過去記事を参考にして欲しい。

 そんな、ゲーム機型PCだが、Steam Deckが発売される前から、いくつもラインアップを発表しているメーカーがある。その1つであるAYANEO社が、東京ゲームショウに初出展していた。

背面ボタンやカメラを内蔵した最上位モデル

 目玉としていたのは、同社のフラグシップモデルとして12月上旬に発売を予定している「AYANEO KUN」。出展担当に話を聞いたところKUNとは中国の伝説的な生物から取ったという。おそらくは荘子の記述にある北の果てにある海に棲む数千里におよぶ巨大魚「鯤」(中国語ではクェン=KUN)ではと思われる。

 価格はメモリー16GB、ストレージ512GBモデルが18万8900円、ハイビーム公式サイトの先行予約価格は16万9800円。メモリー32GB、ストレージ2TBモデルが22万9800円、先行予約価格が20万8800円。

「AYANEO KUN」のブラックフェザー

 カラーはホワイトシルクとブラックフェザーの2種類。言われて見ると、魚に見えなくもないフォルムをしている。ディスプレーサイズは8.4型。これまで同社は7型までの比較的コンパクトなサイズの製品を発売してきたが、最上位モデルということで、競合の最上位モデルに近い形にしてきたようだ。

 CPUはAMD「Ryzen 7 7840U」(8コア/16スレッド、最大5.1GHz)で、メモリーは16GBまたは32GB、ストレージが512GBまたは2TBとのこと。eGPUボックスも接続できるUSB4を2つ備え、そのうえでUSB 3.2 Gen 2 Type-Aもあり、インターフェースも多い方。

 Steam Deckのように左右にタッチパッドを備えているが、上下左右に独立したボタンにもなっていて、押し込むと振動して入力を伝えてくれえる仕様になっている。

「AYANEO KUN」の主なスペック
ディスプレー 8.4型(2560×1600ドット、sRGBカバー率130%、RGBカバー率100%、DCI-P3カバー率90%、500nits)
CPU AMD「Ryzen 7 7840U」
(8コア/16スレッド、最大5.1GHz)
メモリー 16または32GB(LPDDR5X)
ストレージ 512または2TB M.2 SSD(Type 2280)
インターフェース USB4×2、USB 3.2 Gen 2 Type-A×2、3.5mmヘッドフォンジャック、microSDカードスロット(UHS-II)
通信機能 Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2
カメラ 100万画素
バッテリー容量 75Wh(19500 mAh)
サイズ/重量 約312.4(W)×21.9(D)×132.5(H)mm/約950g
OS Windows 11 Home

 また、背面に折り畳みのスタンドと、同社製品としては初めてカスタムできるボタンが搭載された。

背面にスタンドを搭載し、自立できる。これにより、手に持つことなく動画などが楽しめる

背面の左右に2つずつカスタムできるボタンが搭載された

 また、左の上の方には、100万画素のカメラを搭載し、ビデオチャットなども単体で行なえるとしている。ゲーム機型PCとしては、カメラの内蔵は初だが、単体で実況配信などするには、必要かもしれない。ちなみに、電源ボタンに他機種同様、指紋認証機能を備えているが、カメラも顔認証のWindows Helloに対応しているという。

左上のボタンの下にカメラを搭載している

 同社独自の管理アプリは「AYASpace2」にアップデートされているとのことだが、前バージョンとどこが異なるのかまでは明らかになっていない。

右下のロゴがあるAYANEOボタンでクイックツールを起動してみたが、特段大きな変化はないように思えた。アップデート前なのかもしれないが

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