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Adobe Photoshop、画像生成AIついに日本語対応「ここに猫を足して」可能に

2023年07月28日 10時30分更新

Adobe Firefly

PC版も日本語のテキストプロンプトに対応すると発表

 アドビは7月27日、Adobe Photoshop(ベータ版)での生成AI「Adobe Firefly」で、日本語を含む100以上の言語へのテキストプロンプト入力をサポートすると発表した。Web版では先に対応していたが、この度、アプリ版にも対応したカタチだ。これにより、コンテキストタスクバーに日本語で「ねこ」と書きさえすれば、いつでも猫を生成できるようになる。

Adobe Firefly

画像の肩の部分を選択ツールで囲み、テキストプロンプトを入力して実行すると、誰の肩にも猫ちゃんが生成できるようになる。うれしい

新機能で「もっと広角でちょうだい」
「背景だけ変えてくれる?」を可能に

 また、新たに、AIで画像の“外側”を生成する「生成拡張(旧称 ジェネレーティブ塗りつぶし)」機能も搭載された。この機能は、切り抜きツールでドラッグ操作するだけで、存在しない背景をAIが自動生成してくれるというもの。背景が足りず、寄りで撮ってしまった写真の背景をなどをシームレスに生成してくれる。背景だけ別の景色に変更したいといった希望がある場合にはプロンプトを指定すると、指定したイメージで生成してくれる。

Adobe Firefly

画像の“外側”を生成する「生成拡張」機能のデモ映像

Adobe Firefly

被写体をそのまま、プロンプトを入力し、背景画像を変更(リリースより抜粋)

 この機能は、例えば「人の写真で腕の先が枠外に出てしまった写真」や「文字を配置するには背景が少し足りない」といった、よくあるデザイン作成の場面などで役に立つ。通常版で利用できる「コンテンツに応じた塗りつぶし」の進化版と考えるとイメージがつきやすい。

縦位置で撮影した写真の、フレームに収まっていない髪の毛や身体を生成し、最初から横位置で撮ったかのような画像に(リリースより抜粋)

こちらは横縦位置で撮影した写真の周辺画像を生成し、縦位置で撮ったかのような写真に(リリースより抜粋)

 Adobe Fireflyは、ベータ版に搭載されたクリエイティブな生成AIモデル。Fireflyの学習には、同社のストックフォトサービス「Adobe Stock」に格納されている何億もの画像と、オープンライセンスのコンテンツ、および著作権が期限切れになっているパブリックドメインコンテンツを利用し、他のクリエイターやブランドのIP(知的財産)を侵害するようなコンテンツの生成をしないよう設計されており、商業利用でも安心して利用できることをアピールしている。

Photoshopのベータ版は、Creative Cloudの「ベータ版アプリ」 からインストールできる(現在使用中のPhontoshopとは別のアプリとしてインストールされる)

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