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アドビ、次世代生成AIモデル「Adobe Firefly Image 2 Model」や生成AIをIllustratorやLightroomに搭載 各種アップデート

2023年10月11日 12時25分更新

左:Image 1 Model 右:Image 2 Model

 アドビは10月10日(現地時間)、同社が主催するクリエイター向けイベント「Adobe MAX 2023」において、生成AI「Adobe Firefly」の3つの新しいモデルを発表、同時にサブスクリプション型クラウドサービス「Adobe Creative Cloud」の100を超える大規模アップデートと、企業向け新ソリューション「Adobe GenStudio」も発表された。

画像生成AIモデル「Adobe Firefly Image 2 Model」

 「Adobe Firefly Image 2 Model」は、Adobe Fireflyの最初のモデルをベースに開発された、クリエイティブコントロールと画質が大幅に強化された新しい画像生成モデル。ユーザーが指定したカスタムスタイルでコンテンツを生成する「生成Match」、写真スタイルの画像調整ができる「写真設定」、プロンプトの追加や言い換えを支援する「プロンプト候補」などの新機能が搭載されている。

ベクター画像特化型生成AIモデル「Adobe Firefly Vector Model」

「Adobe Firefly Vector Model」は、人が制作したものと同等の品質のベクターとパターンを生成できる、ベクターグラフィックに特化した生成AIモデル。  「Adobe Illustrator」に搭載される新機能「テキストからベクター生成(ベータ版)」で使うことができる。

デザイン生成AIモデル「Adobe Firefly Design Model」

 「Adobe Firefly Design Model」は、「Adobe Firefly Image Model」「Adobe Stock」「Adobe Fonts」と組み合わせて使用するデザインをレイアウトするモデル。

 印刷、SNS、web広告など、「Adobe Express」で編集可能である一般的なアスペクト比のあらゆるテンプレートを生成できる。現在「Adobe Express」の新機能「テキストからテンプレート生成(ベータ版)」で使うことができる。

Adobe Creative Cloudの主なアップデート項目

 「Adobe Illustrator」には、「Adobe Firefly Vector Model」を利用した「テキストからベクター生成」(ベータ版)機能を搭載するほか、「モックアップ」(ベータ版)ならびに「Retype」(ベータ版)と「レビュー用に共有」の強化などが追加されている。

 また、「Adobe Express」には「生成塗りつぶし」、新機能「テキストからテンプレート生成」(ベータ版)が、「Adobe Lightroom」には「ぼかし(レンズ)」をはじめとするAI搭載新機能が、「Adobe Premiere Pro(ベータ版)」にはFacebook、YouTube、TikTokに直接動画を公開する機能などが追加されている。

「Adobe GenStudio」

「Adobe GenStudio」は、生成AIテクノロジー「Adobe Firefly」を中核に「Adobe Creative Cloud」「Adobe Express」「Adobe Experience Cloud」を統合したエンドツーエンドの新しい企業向けソリューション。

 新たに発表するカスタマイズ機能とAPIにより、マーケティングおよび制作のワークフローにおいてブランドイメージに沿ったコンテンツのスケーラブルな展開が可能になるという。

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