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JN-IPS27WQHDR-C65W、JN-IPS27WQHDR-C65W-T、JN-238GT165WQHDRをレビュー

PS5でのWQHD/120Hzプレイにも!JAPANNEXTのコスパ最強WQHD液晶3選

2023年06月10日 10時00分更新

 少し前まで、液晶ディスプレーの解像度というと1920×1080ドット、いわゆるフルHDが基本だった。もちろん、依然としてフルHDのディスプレーを使用している人は多いが、高解像度になるとデスクトップが広く使えるほか、ゲームや動画なども高精細で迫力ある画面を楽しめる。

 高解像度というと、4K(3840×2160ドット)などがあるが、価格が高価になる上、一定以上の画面サイズでなくてはあまり高精細でも効果を実感しにくい。そこで人気になったのが、WQHD(2560×1440ドット)のディスプレーだ。JAPANNEXTでも、昨今WQHDディスプレーの人気が高まっているという。

 そこで今回は、JAPANNEXT製で人気の高い、コストパフォーマンスに優れたWQHD対応モデル3製品を紹介していこう。

リーズナブルでKVM機能も搭載
JN-IPS27WQHDR-C65W

JAPANNEXTの27型WQHDディスプレー「JN-IPS27WQHDR-C65W」。直販価格は3万1980円

 最初に紹介するのは、27型と大型ながら安価に購入できるJN-IPS27WQHDR-C65Wだ。液晶パネルは光沢のないいわゆるノングレアタイプで、駆動方式にはIPSを採用している。IPS方式だけあって、水平垂直ともに178度という広い視野角を実現。コントラストは1000:1で、輝度は350cd/m2と明るめ。実際に見てみると自然色が鮮やかな印象を受ける。

 工場出荷時設定は暖色設定で、白色が黄色みががって見えるものの、このあたりは好みによってOSDから「寒色」「sRGB」に変更することもできる。また、HDR10に対応し、HDRコンテンツの視聴も可能だ。そのほか、画面のチラつきを抑えるフリッカーフリーや、ブルーライトを軽減する機能も用意されており、目の疲れを抑えてくれる点もありがたい。

 ゲーミング機能に目を移すと、ディスプレー同期技術である「FreeSync」をサポート。同機能により、フレームレートのズレによって画面のカクツキが生じるスタッタリングや、複数フレームが表示されて画面がズレてしまうティアリングを低減可能だ。

 リフレッシュレートは75Hzに対応し、応答速度はオーバードライブ時で5msと、ゲーミング用途を考えるとおとなしめのスペック。ただ、OSDメニューには「ECO」という項目に、「ゲーム」「FPS」「RTS」というプリセットが用意され、それぞれコントラストや輝度などが自動で設定される点はありがたい。

OSDのECOにはスタンダード、映画、フォトのほかに、ゲーム、FPS、RTSといったゲーム用のプリセットも備わっている

 映像入力端子は、HDMI 1.4とDiplayPort 1.2のほかUSB Type-Cを備えており、このUSB Type-Cから65Wの給電も可能になっている。そのため、ノートPCやタブレットなど対応しているデバイスであれば、ケーブル1本で充電しながら映像出力もできる点はかなり使い勝手がいい。また、

 そのほか、インターフェースにはUSB Type-Bが1つとUSB Type-Aを2つ装備。しかもKVM機能を備えているため、USB Type-BとUSB Type-Cのそれぞれに接続したデバイスでマウスやキーボードを共有できる。

 例えば、USB Type-BからデスクトップPCに接続し、USB Type-CからノートPCに接続して、2つのUSB Type-Aにマウスとキーボードを繋げた場合を考えてほしい。この場合、画面表示をDisplayPortやHDMI、つまりデスクトップPC側と、USB Type-CのノートPC側を切り替えることで、どちらのデバイスからもそれらのマウスやキーボードが使用できるようになるというわけだ。そのため、前述のケーブル1本で済むUSB Type-Cと合わさって、PC周りの配線がかなり簡略化できる。また、2W×2のスピーカーを内蔵しているのも嬉しい。

背面の各種インターフェース。写真左からHDMI、DisplayPort、USB Type-C、USB Type-B、USB Type-A×2、オーディオ出力端子、電源端子となる

 液晶パネルは実測で613(W)×362(H)mmで、机上に置いた際は大きすぎず小さすぎずといったところ。重量も約4.6kgと軽めで、スタンドはハの字型。両足の長さは200mm強と安定感も良好だ。支柱とは3つのネジで固定するが、ドライバーが付属している点は好印象だ。

 また、支柱と液晶パネルは溝に合わせてはめ込むだけで、ネジ留めが必要ないあたりも扱いやすい。高さ調節機能が用意されていないのは残念だが、-5~+15度のチルト機能を搭載しているので、ある程度の位置調整は可能になっている。また、100×100mmのVESA規格にも対応しているので、アームなどで固定することも可能だ。

スタンドはハの字型で安定性は良好だ

-5~+15度のチルト機能が用意され、視線に合わせた微調整が可能だ

 OSD操作ボタンは、液晶パネル右下の背面に搭載。表面に各ボタンの操作内容がプリントされているのでわかりやすい。ちなみに、OSDメニューを開いていない状態で、各ボタンの機能は一番左が「メニューの表示」、続いて「音量調節」、「明るさ調節」、「入力選択」の順になり、一番右が電源ボタンとなっている。

液晶パネルの背面下部に用意されたOSD操作用ボタン

 電源はACアダプターを使用するタイプで、24V4.0Aの96Wのものが付属。本機の消費電力は、最大28W、通常18Wとのことなので、かなり出力に余裕があるものが用意されていることになる。そのほか、HDMIケーブルとUSB Type-Cケーブル、それにUSB Type-B to Type-Aケーブルがそれぞれ1本ずつ付属しているところも好印象だ。

付属のACアダプターは96W出力のものでかなり余裕が設けられている

 また、JN-IPS27WQHDR-C65Wは直販価格で3万1980円とコストパフォーマンスに優れるところも魅力の1つ。ゲーミングに特化したモデルではなく、どちらかというとオフィスワークや写真編集、動画視聴といった用途に適したモデルだ。リモートワークなどでデスクトップPCとノートPCの両方を活用するユーザーにとって、ディスプレー周りの配線をスッキリさせたいのであれば、このJN-IPS27WQHDR-C65Wはオススメの1台であることは間違いない。

JN-IPS27WQHDR-C65Wの主なスペック
パネル 27型IPS(非光沢)
解像度
(アスペクト比)
2560×1440ドット(16:9)
表示色 1677万色
輝度 350cd/m2
コントラスト比 1000:1
視野角 178度(水平)/178度(垂直)
リフレッシュレート 最大75Hz
応答速度 5ms(OD時)
インターフェース HDMI 1.4、DisplayPort 1.2、USB Type-C、USB Type-B、USB Type-A×2、オーディオ出力、電源入力
スピーカー 2W×2
チルト -5度~+15度
高さ調節 -
スイーベル -
ピボット -
サイズ/重量 約616(W)×163(D)×455(H)mm/約4.6kg
その他 AMD FreeSync、HDR10、USB PD(最大65W)、KVM、VESAマウント(100×100mm)
直販価格 3万1980円
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