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JN-IPS27WQHDR-C65W、JN-IPS27WQHDR-C65W-T、JN-238GT165WQHDRをレビュー

PS5でのWQHD/120Hzプレイにも!JAPANNEXTのコスパ最強WQHD液晶3選

2023年06月10日 10時00分更新

約3万円で165Hz駆動の高コスパモデル
JN-238GT165WQHDR

JAPANNEXTの23.8型WQHDゲーミングディスプレー「JN-238GT165WQHDR」。直販価格は2万8800円

 JN-238GT165WQHDRは、前述の2製品とは異なり、液晶パネルに23.8型のノングレアタイプを採用したコンパクトなモデル。液晶パネルの駆動方式はTNで、リフレッシュレート165Hzに対応している点が最大の特徴だ。

 TN方式はその仕組み上、視野角が狭くなりがちなのだが、本製品は水平が170度、垂直が160度と十分広めに確保されている。また、TN方式のメリットとして応答速度が速い点が挙げられるが、このJN-238GT165WQHDRはMPRTでは1msを実現。そのため、切り替えが素早いシーンでもぼやけることなくクッキリとした映像を楽しめる。

 ただし、応答速度が1msとなるのは、リフレッシュレートが100Hz以上である時というのは注意したい。なお、コントラストは1000:1、輝度は350cd/m2でHDR10にも対応するが、HDR10を利用できるのはHDMI使用時に限られる。そのほか、フリッカーフリーやブルーライト軽減機能も用意されている。

NVIDIAコントロールパネルからリフレッシュレートを確認した様子。しっかり165Hzで動作しているのが見て取れる

 TN方式ながらも、実際に「Apex Legends」や「Fortnite」などのゲームをプレイしてみると色再現性は良好のように思えた。また、OSDから色温度を「6500K」「9300K」「7500K」「ユーザー設定」に変更でき、かなり好みの画面に仕上げることが可能だ。

OSDメニューの様子。「色設定」から各種色温度などを設定できる

 本製品はゲーミングに特化したモデルで、FreeSyncをサポートする。なお、こちらもRTX 4090搭載PCに接続したところG-Sync Compatibleとして動作した。また、画面中央に照準点や、10分/20分/30分/40分/50分/60分/90分のタイマーを表示するゲームで助かる機能も有している。なお、OSDには「スタンダード」「映画」「フォト」のほかに、「ゲーム」「FPS」「RTS」といったゲーム用のプリセットも搭載されている。

 入力端子はDipslayPort 1.2とHDMI 2.0、それにDVI-Iを1つずつ備える。最近の製品としてはめずらしく、DVI-Iが用意されている点は、少し古いPCを使用しているユーザーにとってありがたいのではないだろうか。ただし、リフレッシュレート165HzをサポートするのはDisplayPortのみで、HDMIは144Hzまで、DVI-Iは75Hzまでと、入力端子によってサポートされるリフレッシュレートが異なる点は留意しておきたい。

 また、2022年9月から、PlayStation 5がWQHD/120Hzでのゲームプレイに対応している。PlayStation 5は最大4K/120Hzでのゲームプレイに対応するものの、それには映像入力に最新のHDMI 2.1に対応したディスプレーを用意する必要があった。最新の規格を搭載し、4K解像度と120Hz以上のリフレッシュレートに対応したディスプレーはまだ高価だ。

 一方で、WQHDで120Hzの映像ならば、すでに普及しているHDMI 2.0をサポートしていればいい。JN-238GT165WQHDRならHDMI 2.0に対応でき、PlayStation 5と組み合わせるにもオススメだ。

背面のインターフェースは、写真左から電源端子、DVI-I、HDMI、DisplayPort、オーディオ出力端子が並ぶ

 液晶パネルのサイズは実測で約562(W)×340(H)mmとコンパクト。全体は黒一色で落ち着いた雰囲気ながらも、スタンドの台座にメタリックブルーが差し色で施され印象的だ。OSD操作用のボタンは筐体右側の背面に用意。上から順に「メニューの表示」「ゲームメニュー」「輝度調節」「入力選択」「電源ボタン」の順に並ぶ。

背面に用意されたOSD操作用ボタン

 そのスタンドの台座はハの字型で支柱にネジ留めする仕様。ただし、ネジには取っ手が付いており、ドライバーを使用せずに固定できる点はありがたい。また、支柱も液晶パネルには爪を引っかけて固定するので、組み立ては非常に簡単だ。高さ調節は用意されていないが、-2~+18度のチルト機能を搭載。また、別売りのVESA対応取り付け金具の「JN-ADP-2427SVESA」を用意すると、75×75mmおよび100×100mmのVESA規格に対応し、さまざまなアームやスタンドが利用可能となる。

スタンドはハの字型の台座と支柱の3点で支えるタイプ。安定性は良好だ

 電源は付属のACアダプタ―を使用する。パッケージには、12V3Aの36Wのものが同梱されていた。JN-238GT165WQHDRの消費電力は、最大34W、通常20Wとのことで、最大時はさほどマージンはないものの、通常動作時であれば出力は十分なACアダプターと言える。また、このACアダプターはサイズがコンパクトで、あまり邪魔にならない点も好印象だ。

付属のACアダプター。サイズがコンパクトで扱いやすい

 先の2製品のようにUSBは用意されておらず、スピーカーも搭載していない。しかし、オーディオ出力用ミニプラグが備わっており、ヘッドフォンが利用可能だ。付属品は、ACアダプターのほかはノッチのないタイプのDisplayPortケーブルが1本のみだが、DisplayPortケーブルはHDMIに比べて高価なため、それが標準で付属している点はありがたい。

 JN-238GT165WQHDRの価格は、同社の直販サイトで2万8800円とかなりリーズナブル。この価格でWQHDに対応し、なおかつリフレッシュレート165Hzをサポートしている点は、ゲーマーにとってかなり魅力的ではないだろうか。リフレッシュレートと解像度の両立を実現した液晶ディスプレーが、このN-238GT165WQHDRであると言って間違いない。

JN-238GT165WQHDRの主なスペック
パネル 23.8型TN(非光沢)
解像度
(アスペクト比)
2560×1440ドット(16:9)
表示色 1677万色
輝度 350cd/m2
コントラスト比 1000:1
視野角 170度(水平)/160度(垂直)
リフレッシュレート 最大165Hz
応答速度 1ms(MPRT)
インターフェース HDMI 2.0、DisplayPort 1.2、DVI-I、オーディオ出力、電源入力
スピーカー -
チルト -2度~+18度
高さ調節 -
スイーベル -
ピボット -
サイズ/重量 約563(W)×224(D)×455(H)mm/約4.5kg
その他 AMD FreeSync、HDR10
直販価格 2万8800円

掲載当初、パネルのスペックをIPSと記載していましたが、正しくはTNとなります。訂正してお詫びいたします。(2023年6月13日)

(提供:株式会社JAPANNEXT)

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