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99年間使えるクラウドストレージ「pCloud」の姉妹サービスが日本上陸

149ドルで死ぬまで有効な超強力パスワード管理サービス「pCloud Pass」の使い勝手に惚れた!

2023年06月14日 11時00分更新

文● 二瓶朗 編集●ASCII
提供: pCloud International AG

パスワード管理サービスは一生使えるべきだ!

今度は“一生使えるパスワード管理サービス”が誕生

 買い切り型で99年間もしくはユーザーが死ぬまで使えるという、スイス生まれのクラウドストレージ「pCloud」。以前にも紹介したが、その衝撃的な特長により、日本でも注目を集めつつあるサービスだ。

 『ストレージはいくらあっても足りないほどだが、このご時世では自分がいつまでサブスクを支払い続けられるか不安が残る。しかし、大切なデータはどうにか安全・確実に残したい……!』という欲張った願いも聞き届けてくれる。

 そしてこのpCloudにはもう1つの特長がある。それは強固なセキュリティ。

 “欧州で最も安全なクラウドストレージ”を掲げているだけあり、パソコンやスマートフォンから保存したファイルは暗号化処理され、万が一悪意ある攻撃者がpCloudのサーバーをのぞいて、ユーザーが保存した機密ファイルを見つけたとしても、その中身を確認することはできない。しかも複合化キーの所有者はユーザーのみだ。

 実際、「pCloudのサービス開始以来、暗号化ファイルのセキュリティは突破されていないことからも強固さがわかるというもの。なお、この暗号化ファイルについては、たとえpCloud社スタッフでも中身を確認することは不可能とのこと。

 そんな高いセキュリティを大きな特長としているpCloudの仲間として、パスワード管理サービス「pCloud Pass」が誕生した。こちらもpCloud同様、ユーザーに寄り添う、使いやすさに優れたサービスだという。さっそく紹介していこう。

セキュアで優しいパスワード管理を実現する「pCloud Pass」

 「pCloud Pass」は、いわゆる「パスワード管理ツール」に分類されるサービスだ。現在の我々は、あらゆるシーンでWebサービスを利用しなければならないが、同時にアカウントも増えていくため、大量のIDとパスワードを管理する必要に迫られている。

 これでは面倒……とばかりにIDとパスワードを使い回していると、一度どこかでアカウント情報が流出したとき、悪意ある攻撃者がその組み合わせをさまざまなサービスで試す「パスワードリスト攻撃」などの被害に遭う可能性が高まる。

 そうした攻撃を防ぐ強固なパスワードを生成するとともに、安全な管理を可能にするのが、この「pCloud Pass」というわけだ。

pCloud社はスイス生まれ。既存サービスのセキュリティに不満を感じた創業メンバーが興した会社だという

その特長は大きく分けて7つある

 まず1つ目は、デバイスやOSを問わない使い勝手のよさだ。Windows、Mac、Android、iOSに対応しているから、ほとんどのデバイスで利用できる。

 2つ目は、パスワード作成ツールの使いやすさ。ユーザーが利用するアカウントごとに、パスワードの文字数や記号の使用が必要かどうかといったことを指定したうえで、ユニーク(一意)なパスワードを作成できる。

 3つ目は、作成したパスワードを非常に強力な暗号化アルゴリズムで保護できること。次世代セキュリティとも言われる「ゼロ知識プライバシー(Zero-Knowledge Privacy)」の考え方による仕様で、パスワードなどのデータは自分の手元にあるデバイス内で暗号化し、マスターパスワードがない限りは復号化できない仕組みになっている。

 4つ目は、「pCloud Pass」が、Webアプリに加えて「Google Chrome、Mozilla、Firefox、Brave、Microsoft Edge」のブラウザ拡張機能としても利用できるところ。普段使いしているWebブラウザを起動するだけで「pCloud Pass」の機能を気軽に利用できるというわけだ。

 5つ目は、既存のパスワード管理ツールやCSVファイルからパスワードを即座にインポートできること。すでに他サービスを利用している場合でも「pCloud Pass」への乗り換え時に生じる面倒ごとを極力排除してくれる。

 6つ目は、やはり「買い切り型」の選択肢があること。これはある意味、pCloud社のこだわりなのだろう。有償利用を開始するとき、149米ドルを支払えばユーザーがこの世を去るまで使う権利を得られるのだ! もちろん、一般的なサブスクプラン同様に、年額29米ドル、月額2.99米ドルといった支払いプランも用意されている。

 そして最後の7つ目。「pCloud Pass」は、前述したように海外企業によるサービスではあるものの、サービス開始時点から日本語FAQが充実しているのだ。これは地味ながらうれしい特長。慣れない英語で使い方や設定などを検索して海外ユーザーのTIPSを調べる必要がないのはありがたいところだ。

 次ページからは、これらのことについて、実際に試用しながら解説していこう。

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