第25回
「差し押さえるぞ!」という官公庁からの上から目線メールはフィッシング詐欺
総務省と国税庁と厚生労働省と国土交通省と警察庁から「金払え」メールが届いてヒヤリ!?
俺の財産を官公庁が奪い合ってる?
アスキーのYouTubeチャンネル特番からスピンアウトした「思わずヒヤッと/ホッとした、ネットにまつわる怖い話」を紹介する連載第25回。
今回は「官公庁から差し押さえメールが届いてヒヤリ」というお話です。
いろんな官公庁から差し押さえメールが来たけど……これって?
GW明けにメールチェックしたら大量のメールが溜まっていたので、順に見ていこうと思ったら、いきなり「税金未払いなので差し押さえする」と書かれた総務省からのメールが。
『どうしよう!』と一瞬慌てたのですが、残りのメールを見ると、「健康保険料を払ってないので厚生労働省が差し押さえする」「所得税を払ってないので国税庁が差し押さえする」などなど、あらゆる官公庁が私の財産を奪い合う勢い。
ここまで来ると誰でも怪しいと気づきます。フィッシングメールを大量に溜めていたおかげ(?)で、フィッシング詐欺に騙されず済みました。
おすすめの関連記事
フィッシング詐欺の報告件数が謎のV字回復!? 最盛期に迫る勢い
今回のヒヤリ案件は、いわゆる官公庁を騙った詐欺メールにヒヤリとしたものの、あまりに大量だったため逆に冷静になってフィッシング詐欺の被害を回避できた、というお話です。
メールやSMSによるフィッシング詐欺は、それこそ枚挙に暇がないほどの種類が毎日届く事態になっています。ご存知のように、特に多いのはクレジットカード会社や銀行といった「おカネ」に関連する企業・団体を装った悪意あるフィッシングメール・SMSです。
「緊急に対策が必要!」というような文言であなたの注意を惹き、カード番号をはじめとする個人情報を盗み出そうとしてきます。場合によっては、直接的に金銭を要求するようなこともあるようです。
対策は、まず自分の使っていないクレジットカードやサービスからのメールであれば完全無視を決め込むこと。万が一、自分の利用しているサービスだった場合には、そのメールからサイトにアクセスするのではなく、Webブラウザか専用アプリを起動してログインし、マイページから本当に問題があるかを確認しましょう。
とにかく、怪しいメールに含まれているURLを踏むことは全力で避けましょう。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう