JN-IPS375C144UWQHDR-Hは100×100mmのVESAマウント規格をサポート。付属スタンドを取り外せば、付属のスペーサーとネジでアーム(別売)に装着できる。
スタンド台座部分のサイズは幅約565×奥行308cmと、三脚型ではあるもののフットプリントは大きめ。机の大きさにもよるが、キーボードやマウスなどの周辺機器の置き場には多少制限がかかるかもしれない。気になる場合はアームと組み合わせよう。ちなみに、スタンド支柱の根本にはケーブルを束ねるためのホールがある。
映像入力はHDMI 2.0、DisplayPort 1.4、USB Type-Cの計3系統。3つとも最大解像度は3840×1600ドットではあるものの、繰り返しになるがリフレッシュレートはDisplayPortとUSB Type-Cが144Hz、HDMIのみ最大75Hzとなる。
USBポートはPC接続用のUSB Type-Bに加え、2つのUSB Type-Aを用意。KVM機能を用いる時の周辺機器接続用だ。なお、本製品はパネルの両側面に5Wのステレオスピーカーを採用しており、別途スピーカーを用意せずともオーディオが再生できる。ディスプレー内蔵スピーカーとしては比較的出力が大きいためか、サウンドも悪くなかった。
実際に「Apex Legends」や「ファイナルファンタジーXIV」をリフレッシュレート144Hzでプレイしてみたが、やはり21:9の表示領域は格別で、一般的な16:9のディスプレーとはまったく別のゲーム体験を享受できると感じた。通常なら見えない部分が見えているため、敵の位置把握に役立つなど明確なメリットが得られる上、世界の広がりが感じられる点も◎。残像などもなく、(相応のスペックのPCさえあれば)軽快にゲームをプレイできるはずだ。
まとめ:クラス最安でこのハイスペック!37.5型ウルトラワイド曲面ゲーミングディスプレーなら最もお得
JN-IPS375C144UWQHDR-Hは37.5型クラスのウルトラワイドディスプレーとして優れたスペックを備え、なおかつ価格も安い。総じて、コストパフォーマンスの高さが強烈な製品と言える。
一方で、その豊富な機能をフル活用する場合、必然的にハイスペックなハードウェアが求められる。また、HDMI接続時のリフレッシュレートが最大75Hzになる点には注意が必要な点以外は弱点がなく、価格を考えれば「できすぎている」とすら感じる完成度だ。
もちろん、8万円台のディスプレーは決して安い買い物ではない。しかし、同クラスの37.5型ウルトラワイド曲面ゲーミングディスプレーとしては破格の選択肢と言って間違いない。トレンド機能全部入りのゲーミングディスプレーとして考えれば、現在最もお得な製品だろう。
JN-IPS375C144UWQHDR-Hの主なスペック | |
---|---|
パネル | 37.5型IPS(非光沢) |
解像度 (アスペクト比) |
3840×1600ドット(21:9) |
表示色 | 10.7億色 |
輝度 | 450cd/m2 |
コントラスト比 | 1000:1 |
視野角 | 178度(水平)/178度(垂直) |
リフレッシュレート | 最大144Hz |
応答速度 | 1ms(MPRT)/5ms(OD時GTG) |
インターフェース | DisplayPort 1.4、HDMI 2.0、USB Type-C、USB Type-A×2、USB Type-B、オーディオ出力ほか |
スピーカー | 5W×2 |
チルト | -5度~+20度 |
高さ調節 | 上下約100㎜ |
スイーベル | 右30度、左30度 |
ピボット | - |
サイズ/重量 | 約902(W)×308(D)×478~578(H)mm/約7.8kg |
その他 | AMD FreeSync、HDR10、USB PD(最大65W)、KVM、VESAマウント(100×100mm) |
直販価格 | 8万8800円 |
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