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子どもでもeスポーツ大会が配信できる「mirai JAPANNEXT PARK」に迫る

鹿児島から全国へ!デジタル人材の未来を創る“Digital Edutainment”施設とは

2023年04月22日 10時00分更新

 液晶ディスプレーメーカーとして知られるJAPANNEXTが、鹿児島県において、同県初のDigital Edutainment施設となる「mirai JAPANNEXT PARK」とスポンサー契約を締結したという。“Edutainment”とは聞きなれない言葉だが、果たしてmirai JAPANNEXT PARKとはどのような施設なのだろうか。

 そこで今回は、同施設の開設に携わった株式会社小幡総業 代表取締役の小幡雅道氏、クリエイティブオフィスブリード合同会社 代表社員の鳥丸健一郎氏、それに一般社団法人 鹿児島県eスポーツ連合 事務局長の松田 知大氏に話を伺った。

今回話を伺った、写真左から小幡氏、鳥丸氏、松田氏

eスポーツだけにとらわれない
教育および人材育成など未来を見据えたデジタル施設

――今日はよろしくお願いします。まずはmirai JAPANNEXT PARKを開設するに至ったいきさつをお聞かせください。

小幡氏:弊社の事業として、コロナ禍の前から飲食以外にも目を向けたいという考えがありました。そんな折、松田さんからデジタル関係の施設を作ってみないかという話をいただきまして、自分も関わりたいと思っていた分野でしたのでお受けしました。

松田氏:立場上、eスポーツ施設というのが真っ先に思い浮かびましたが、それだけでは運営が大変だと考え、小幡さんと話し合ってeスポーツもできる“Digital Edutainment施設”にしようと決まりました。eスポーツをプレイできることは必須条件ではあったのですが、それだけでなくプログラミングや配信、それに動画編集といったデジタル全般を扱える施設というのを想定しています。

鹿児島県鹿児島市にある、mirai JAPANNEXT PARKのアクセスマップ

mirai JAPANNEXT PARKの入口。老舗のホテルの地下1階に開設されている

――施設名の由来は何かあるのでしょうか?

松田氏:3人で話し合って決めました。鹿児島の未来のために作った施設ですので、わかりやすく“mirai”としました。「Edutainment」というのは、「エデュケーション」(教育)と「エンターテイメント」(娯楽)という2つの言葉をあわせて作られた造語で、ただゲームをプレイする場ではなく、「楽しみながら学ぶ」をコンセプトとした施設になります。

――施設の規模的にはどの程度なのでしょうか?

松田氏:施設の広さは全体で70坪ぐらいですね。そこに、Core i5-13400FとGeForce RTX 3060 Tiを搭載したミドルスペックのPCが11台、Core i7-13700FとGeForce RTX 4070 Tiを搭載したハイスペックPCが1台の計12台用意しています。

施設内の間取り

――それぞれのPCにJAPANNEXTのディスプレーが組み合わされているという感じでしょうか?

松田氏:そうですね。前者のミドルスペックPCは「JAPANNEXTゾーン」と呼ばれるエリアで、向き合うように配置されています。それぞれ24.5型でリフレッシュレートが165Hzのゲーミングディスプレー「JN-IPS245FHDR165」が組み合わされています。そのエリアに隣り合う形で98インチのディスプレーも設置していますので、例えばゲーム大会の画面を大人数で観戦するといった使い方もできると思います。

――先ほどPCは2種類と伺いましたが、もう1種類のPCはどのように使っているのでしょうか?

松田氏:後者のハイスペックPCは配信ルームに設置していて、4Kでリフレッシュレート144Hzに対応した28型ディスプレーの「JN-280IPS144UHDR-C65W」と、24.5型でリフレッシュレート360Hzをサポートした「JN-IPS245FHDR360」を組み合わせています。そのほか、ウルトラワイドディスプレーもありますし、サイネージとして利用しているものや、入口に置いてある予約状況が見えるディスプレーもすべてJAPANNEXTさんの製品で揃えています。

JAPANNEXTゾーンの様子。対戦時にチームごとに分かれて座れるような配置になっている

JAPANNEXTゾーンに併設する形で98型ディスプレーも用意されている

JAPANNEXTゾーンに設置されたミドルスペックのPC

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