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JN-27IPS4FLUHDR-C65W-HSPをレビュー

4辺狭額縁4K液晶4台で8Kマルチディスプレー!アーム込みでも約17万円で得られる超ド迫力

2023年04月23日 10時00分更新

4K・HDR対応で高色域のIPSパネルを採用

 JN-27IPS4FLUHDR-C65W-HSPはノングレア(非光沢)の27型IPSパネルを搭載。IPSパネルはほかの方式よりも発色良好だが、本製品もその例に漏れず鮮やかな表示が目を引く。10.7億色表示、sRGB 99%、DCI-P3 95%カバーといった色域まわりのスペックも高く、上下左右の視野角は178度と広い。実際、多くのシーンで色むらやコントラストの変化は感じなかった。

色温度はユーザー設定のほか、暖色や寒色といった設定も可能

 最大輝度は400cd/m2と高く、コントラスト比も1300:1と高い。非常に明暗のはっきりとした映像という印象だ。HDR規格の1つであるHDR 10に準拠しているため、対応するゲームや映像コンテンツではさらに臨場感のある体験ができる。OSDの設定からは色温度が変更でき、RGBの値はそれぞれ0~100の間で調節できるので好みの色味を追求できる。

明るさやコントラストはユーザー設定のほか、ピクチャーモードからプリセットを割り当てることで自動的に切り替わる。シャープネスやBLACK LEVELなども適用できる

 OSDのピクチャーモードは「スタンダード」、「RTS」、「FPS」、「テキスト」、「映画」、「ゲーム」という6つのプリセットから選べる。適用することで自動的に明るさとコントラストなどの設定が切り替わり、コンテンツに合った画質に変更できる。

 もちろん、細かな調整にも対応しており、黒の深さを調整するBLACK LEVELもいじれる。こちらはPCゲームで暗所の視認性を上げたい時に利用するといいだろう。

ブルーライト軽減モードやスピーカー音量の調節も

 そのほか、ディスプレー同期技術「AMD FreeSync」に対応し、NVIDIAの「G-Sync」互換(G-Sync Compatible)でもある。本機は最大リフレッシュレートが60Hz、応答速度は5ms(OD時)と、総合的に見ればFPSのようなeスポーツ系タイトル向きではないものの、画面のちらつきや映像のカクつきを抑えられる点がありがたい。ゲーム用途であれば、映像美を楽しむアクションタイトルなどがオススメだ。

 また、背面のUSB Type-CポートはUSB PD(最大65W給電)をサポート。対応ノートPCやスマートフォンを接続した場合、USB Type-Cケーブル1本で映像出力とデバイスへの電力供給が可能だ。さらに、ディスプレー側に接続したキーボードやマウスなどの周辺機器を2台のPCで切り替えて使用できるKVM機能もあり、4Kディスプレーの中でも機能性が際立っている印象。

 フリッカーフリー(ちらつき軽減)仕様のほか、ブルーライト軽減モードも備え、眼精疲労にも配慮。このように、性能面も機能面も総じてレベルが高く、使い勝手のいいモデルに仕上がっていると言える。

背面にはLEDを備え、こちらのオン・オフもOSDから設定できる

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