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Founders EditionはAda Lovelace世代ではかなり小型に

DLSS FGやAV1エンコード対応のRTX 3080!? GeForce RTX 4070レビュー【前編】

2023年04月12日 22時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集● ジサトラユージ/ASCII

「Returnal」でも傾向は変わらない

 続く「Returnal」では、レイトレーシングを有効化した上で画質を最高に設定。ゲーム内ベンチマーク再生中のフレームレートを計測した。

Returnal:1920×1080ドット時のフレームレート

Returnal:2560×1440ドット時のフレームレート

Returnal:3840×2160ドット時のフレームレート。RTX 2070 SUPERはベンチマークが動かなかったためデータはない

 ここでも全体の傾向は同じである。フルHDであればメモリーバス幅が2つ格上のRTX 3080に並ぶことができるが、解像度を上げると厳しさが出てくる。しかし、同じ192bit幅のRTX 4070 TiはコンスタントにRTX 3080を上回っていることを考えると、SMを60基から46基に大幅削減した事もWQHDより上でのパワー不足の原因といえそうだ。TuringやAmpere、あるいはもっと古い世代の70番台GeForceを使っているなら、RTX 4070で劇的なパフォーマンス改善が期待できるはずだ。

Returnal:ベンチマーク中のTBP(上)とワットパフォーマンス(下)

フルHDでもRTX 3080を下回った「WILD HEARTS」

 「WILD HEARTS」は4月7日の大型パッチを適用した状態でのテストとした。画質は“最高”とし、プレイヤーが最初に確保する拠点から一定のコースを移動した際のフレームレートを計測した。

WILD HEARTS:1920×1080ドット時のフレームレート

WILD HEARTS:2560×1440ドット時のフレームレート

WILD HEARTS:3840×2160ドット時のフレームレート

 GPUの強さ序列はほぼ変わっていないが、フルHDの段階でもRTX 4070はRTX 3080にフレームレートで負けている点に注目。まだPCに対する最適化が十分でなく、そこかしこでスタッターが発生する状況でのテストであるため、最低フレームレートはどの解像度でも大荒れだ。

WILD HEARTS:ベンチマーク中のTBP(上)とワットパフォーマンス(下)

 ゲーム中のTBPを見る限り、RTX 4070はフルHDで定格TGP(200W)から下の値を示している。消費電力が小さい=悪いとは言えないが、WILD HEARTSのフレームレートが安定せず、動作の快適さに欠ける原因は、GPUの処理が効率的に振れていないのでは、という疑惑が持ち上がる。

VRAM12GB以上での勝負になった
「BIOHAZARD RE:4」

 「BIOHAZARD RE:4」では、レイトレーシングを含め画質系はすべて最高に設定。ストランドヘアーも有効とした。ゲーム序盤で訪れる教会のある村〜次の集落へ続く道を移動した際のフレームレートを計測した。

BIOHAZARD RE:4:1920×1080ドット時のフレームレート

BIOHAZARD RE:4:2560×1440ドット時のフレームレート

BIOHAZARD RE:4:3840×2160ドット時のフレームレート

 グラフがRTX 4070 TiとRTX 4070しかない理由は、単純に画質を目一杯あげるとVRAMが12GB未満の環境ではゲームが落ちてデータが取れないためである(時たま成功することもある)。BIOHAZARDのリメイクシリーズはRE:2の頃からVRAMを多量に確保する傾向が強いのだが、今回は特に厳しいと感じた。このゲームではあえてアップスケーラー(FSR 1/ FSR 2)を使用せず検証しているが、実際に遊ぶ場合はFSR 2を積極的に利用しVRAM消費量を抑えることをオススメしたい。

BIOHAZARD RE:4の画質設定:画質設定をすべて最大限に盛ると右下の「最大使用グラフィックスメモリ」の左側の数値(予想使用量)が12GBを超えてしまう。右側の数値が12GBになっていないのは、OS等が使用している領域を除外しているため

 RTX 4070はRTX 4070 Tiのおおよそ20%程度下のフレームレートを出しているが、フルHDやWQHDならかなり快適。4KだとRTX 4070 Tiでないと安定したフレームレート確保はやや難しいといえる。

BIOHAZARD RE:4:ベンチマーク中のTBP(上)とワットパフォーマンス(下)

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