週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

クリエイターが注目する最大46TBのSSD RAIDは転送もリビルドも爆速だった

2023年03月15日 11時00分更新

Mac環境でパフォーマンスを確認

 続けて、Mac環境でのパフォーマンスを確認していこう。インテルCPUとAppleシリコン搭載のMacや、macOSのバージョンなど、環境でパフォーマンスに違いが出る点は覚えておいてほしい。

MacBook Airには、最新のmacOS Ventura(13.2.1)を導入した

 ベンチマークの「AmorphousDiskMark 4.0」はデータサイズ4GiB、8GiB、16GiBで実行し、「Blackmagic Disk Speed Test」は、デフォルトサイズの5GBでテストしている。

 まずはRAID 0のパフォーマンスを確認すると、「AmorphousDiskMark 4.0」の「SEQ1M QD8」では最高でリード3100MB/s、ライト2800MB/s台を記録している。

 キャッシュに収まるデータサイズ1GiBでは、リード3100MB/s、ライト2800MB/sだったので、最高性能を発揮していると言えるだろう。データサイズでは、8GiBは4GiBとほぼ同じだったが、16GiBではライトが2300MB/sまで下がっている。

 「Blackmagic Disk Speed Test」のリードは2000MB/sといまひとつ振るわなかったが、ライトは2900MB/sの高速になっている。リードの伸びが振るわなかったのは、「Blackmagic Disk Speed Test」の計測方法によるものだろう。

「AmorphousDiskMark 4.0」の結果。RAID 0 4GiB

RAID 0 8GiB

RAID 0 16GiB

「Blackmagic Disk Speed Test」の結果RAID 0

 RAID 5ではリードはRAID 0と同じデバイスの最高値を発揮しているが、ライトパフォーマンスは1000MB/s台まで落ち込んでいる。ここはインテルCPUと、Appleシリコンで異なっているAreca RAIDドライバーの差か、Thunderbolt 3の制御周りが影響しているのか、インテルCPU環境のほうが、ライトパフォーマンスが伸びる傾向にあるようだ。

M2 Macbook Airを使った「AmorphousDiskMark 4.0」の結果。RAID 5 4GiB

「Blackmagic Disk Speed Test」の結果RAID 5

 実際、ITGマーケティングでは、macOSは同じVentura(13.2.1)のインテルMacで、「AmorphousDiskMark 4.0」4GiBのシーケンシャルライトは2000MB/s近くまで伸びていたというので、環境によってパフォーマンスは異なる。

インテルCore i5を搭載するMacbook Pro(Ventura 13.2.1)のAPFSフォーマットによる計測結果

インテルCore i5を搭載するMacbook Pro(Ventura 13.2.1)のAPFSフォーマットによる計測結果

 さらに筆者が普段使用している、macOS Catalina環境のインテルMacでは、ライトは2500MB/s台になっていた。

Core i5を搭載した2018年のMac mini(Catalina 10.15.7)のAPFSフォーマットにによる計測結果

高速リビルドと高速な読み書き速度が魅力

 同容量のHDDエンクロージャーの半分の時間で完了した高速なリビルド性能に、最大3100MB/sの高速アクセス速度を発揮した「ARC-8050T3U-6M/SE46T」。高速、大容量なDASや、バックアップストレージの導入を検討している方は、検討候補に入れても良いだろう。

データーセンター/サーバー向けSSDの「PM893」と、信頼性が高く扱いやすいAreca製RAIDエンクロージャーは最強の組み合わせだ

 なお、「ARC-8050T3U-6M/SE46T」は、企業や大学への納入実績も豊富な秋葉原のPCパーツショップ「オリオスペック」とApple製品専門店「秋葉館」で取り扱いがはじまっている。興味のある人は問い合わせてみよう。

「ARC-8050T3U-6M/SE46T」は、秋葉原のオリオスペックと秋葉館で注文できる

【関連サイト】

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう