キーホルダーの拡大延長版付きのシンプルな構造
今回、筆者が「最後の財布」として選んだのは、際立った工夫がある訳でもなく、うんちくや製作者の強い思い入れが、その外観や収納方法に現れている様子もない「ただ昔からありそうな気負わないシンプルな構造」の「ミニ財布(縦75×横105×厚10mm)」だ。いやひょっとすると、キーホルダーの拡大延長版と言った方が良いかもしれない。
小さい財布と薄い財布の両者で、筆者が一番気になった家のカギの扱いは素っ気ないほどシンプルに、ミニ財布の外側のキーリングに取り付けるだけ。キーリングを財布本体に固定しているナイロンテープが切れてしまう心配もあったが、筆者が何度も引っ張ってみた感じではそれほど気にすることも、なさそうだった。この無頓着さが、かえって気に入ってしまった。
制作者側から見れば、あった方が良いという判断から付けられたミニ財布内部の2番目のキーリングだが、筆者的には硬貨の残り数を見たり指先で摘まんで必要な硬貨を取り出す時に、極めて視界や実際の取り出しを邪魔する余分なオプションだった。
どうも外側の第1のキーリングとナイロン紐で繋がっているようだ。ちょうど同じミニ財布が別のネットショップで送料込み880円と破格で売られているのを見つけ、同じミニ財布の色違い(ブラウン)も購入した。これでバックアップができたので、この際、邪魔な内側の2番目のキーリングを上手く切り取ってしまうことを思い付いた。
切り取りそのものは容易だった。切り取った後が柔くなって解けてこないように、木や布用のホワイトボンドでしっかりと固めた。たったこれだけで、筆者のミニ財布は硬貨の残額を見たり必要枚数を取り出すことが極めて容易になった。
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