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【前編】『機動戦士ガンダム 水星の魔女』Season2放送直前! プロデューサー岡本拓也氏インタビュー

今描くべきガンダムとして「呪い」をテーマに据えた理由――『水星の魔女』岡本拓也P

2023年04月09日 15時00分更新

『機動戦士ガンダム 水星の魔女』プロデューサー・岡本拓也氏へのロングインタビューを前後編でお届けします

後編はこちら

「呪い」がキーワードの新作ガンダムはこうして生まれた

 TVアニメシリーズ初となる女性主人公を起用した『機動戦士ガンダム 水星の魔女』(以下、水星の魔女)。2022年10月から2023年1月まで放送されたSeason1最終回(第12話)まで、常に新しさを感じさせる仕掛けが濃密に詰め込まれており、毎週話題を提供し続けた。そしていよいよ、4月9日(日)よりSeason2の放送がスタートする。

 Season1に先駆けて展開・放送された、前日譚「PROLOGUE(プロローグ)」は従来のガンダムらしさも感じさせる重厚な物語だったため、ガンダムシリーズファンの期待値も上げたうえで始まったSeason1本編の「学園もの」的な展開に驚いた方も多いだろう。その後も毎話のようにSNSを賑わせ、これまでガンダムに興味がなかった人たちもその賑わいに巻き込まれていった。Season2の放送もどんな物語の展開が待ち受けているのか非常に楽しみだ。

 Season2の放送を前に、今回は株式会社バンダイナムコフィルムワークスの岡本拓也プロデューサーにご登場いただき、新たなガンダムの構築はいかに進められたのか、そして小林寛監督が提示した「呪い」というお題をどのように作品に反映していったのか、Season2放送への意気込みなど、広く語っていただいた。

『機動戦士ガンダム 水星の魔女』Season2 STORY

A.S. 122――
数多の企業が宇宙へ進出し、巨大な経済圏を構築する時代。

水星からアスティカシア高等専門学園に編入してきたスレッタ・マーキュリーは、ミオリネ・レンブランの花婿として、株式会社ガンダムの一員として、出会いと刺激に満ちた学園生活を送ってきた。

プラント・クエタでの事件から2週間。スレッタは学園で、ミオリネとの再会を心待ちに日々を過ごす。一方ミオリネはベネリットグループ本社に身を置き、父の容態を見守っていた。二人に襲い来る新たな困難と、迫られる決断。少女たちはそれぞれの想いを胸に、ガンダムがもたらす強大な呪いへと立ち向かっていく。

スタッフ
企画・制作:サンライズ/監督:⼩林 寛/シリーズ構成・脚本:⼤河内⼀楼/原作:矢立 肇、富野由悠季/キャラクターデザイン原案:モグモ/メインキャラクターデザイン:田頭真理恵/キャラクターデザイン:戸井田珠里、高谷浩利/メカニカルデザイン:JNTHED、海老川兼武、稲田 航、形部一平、寺岡賢司、柳瀬敬之/チーフメカアニメーター:久壽米木信弥、鈴木勘太、前田清明/副監督:安藤 良、綿田慎也/テクニカルディレクター:宮原洋平/設定考証:白土晴一/SF考証:高島雄哉/メカニカルコーディネーター:関西リョウジ/設定協力:HISADAKE/プロップデザイン:絵を描くPETER、えすてぃお/美術デザイン:岡田有章、森岡賢一、金平和茂、玉盛順一朗、上津康義/コンセプトアート:林 絢雯/美術監督:佐藤 歩/色彩設計:菊地和子/音響監督:明田川 仁/撮影監督:小寺翔太/3DCGディレクター:宮風慎一/モニターグラフィックス:関 香織/編集:重村建吾/音楽:大間々 昂/製作:バンダイナムコフィルムワークス、創通、MBS/オープニングテーマ:yama「slash」

キャスト
スレッタ・マーキュリー:市ノ瀬加那/ミオリネ・レンブラン:Lynn/グエル・ジェターク:阿座上洋平/エラン・ケレス:花江夏樹/シャディク・ゼネリ:古川 慎/ニカ・ナナウラ:宮本侑芽/チュアチュリー・パンランチ:富田美憂/プロスぺラ:能登麻美子/デリング・レンブラン:内田直哉

Season2 放送・配信情報
2023年4月9日から毎週日曜午後5時 MBS/TBS系全国28局ネットにて放送開始

AT-X:4月18日から毎週火曜午後10時/毎週木曜午前10時/毎週月曜午後4時
アニマックス:5月6日から毎週土曜午後7時

バンダイチャンネルほかで配信。サービス一覧はこちらから。

公式サイトURL https://g-witch.net/
Twitterアカウント @G_Witch_M

ガンダムTVシリーズ史上初めての女性主人公

―― まずは岡本プロデューサーのプロフィールを教えてください。

岡本 私は2006年にサンライズに入社しています。ちょうど『コードギアス 反逆のルルーシュ』で制作進行としてキャリアをスタートさせました。次いで『犬夜叉 完結編』に関わったあと、ゲーム『ギレンの野望』のアニメーションパートの制作と『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』とで、初めてガンダムシリーズの制作に携わりました。

 当時はガンダムシリーズを詳しくは知らなかったので、『ギレンの野望』と『UC』を担当する際に勉強しなくてはということで、『機動戦士ガンダム』から観始めたんです。

―― では、もとからガンダムにお詳しかったわけではない?

岡本 そうなんです。私は実写・アニメ問わず映像業界に身を置きたくて入社したということもあり、最初からガンダムシリーズに詳しかったわけではありません。

 その後は、コードギアスシリーズのお仕事や『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』を担当していたので、このままガンダムに再び関わることはないのかな……と思っていたら、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』で急遽制作デスクとして現場に入ることになりました。それ以降、ガンダムビルドシリーズにも関わらせてもらっています。

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