週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

座敷わらしとなって、女子大生の「未来」を叶える

女子大生の日常を見守るADV『ノゾムキミノミライ』レビュー、夢の時間を堪能できるぞ!

咲千ちゃんに指示を与えて、望む未来を叶えよう!

 さて、操作が快適になったところでゲームを進めよう。チャプターを進めるうちに着替えやポーズ指定など出来る機能が増えてくるが、いかんせんチャプターごとの制限時間が短い。咲千ちゃんに指示を与えるのをサボって、咲千ちゃんの日常を愛でているとすぐに時間が足りなくなってしまう。

 どれも透明人間になりたかったあの日の思いを満たしてくれそうな機能だが、どうやら試している時間はないようだ。まずは一回クリアするか……。愛でるのはその後、そう切り替えてクリアを目指す。

 指示した行動によって、咲千ちゃんのパラメーターが変化していく。また、室内には先輩座敷わらしの書いたメモがチラホラと落ちていて、それらを拾わせることで今はまだ何者でもない咲千ちゃんの可能性が開放されていく。メモで開放したミライ(=エンディング)の可能性+最終的な各パラメーターの数値によってエンディングが変わる仕様だ。

知力や女子力などのパラメーターは行動によって上下する

ミライの可能性を拓くメモ。絶妙に見つけづらい場所に落ちていたりするので、視点を変えて画面をよく見るのが吉

エンディングの数は全部で20種類。家なき子からスポーツ選手、さらには総理大臣や宇宙海賊といった「ミライ」までも! 画像はアイドルエンディング

 まずは咲千ちゃんが迎える全20種の「ミライ」をその目で見届けよう。エンディング時のエピソードテキストもなかなか秀逸で、クスっとくる面白さがある。ぜひ飛ばさず読んでほしいものだ。

 筆者は割とのんびりプレイしたのだが、数時間ほどですべてのエンディングをクリアできた。全エンディングクリアで、「フリープレイ」が開放される。フリープレイでは、制限時間に縛られることなく咲千ちゃんに指示を与え、心ゆくまで愛でられるようになる。

 また、エンディングの種類ごとに新たな髪型や衣装などが開放されるので、まずは全エンディングクリアを目標にしてみてほしい。いろいろ胸に秘めた思いを爆発させるのはそれからでも遅くはない。

 ゲーム感としては、例えが少し古いゲームになるが、ドリームキャストの『ROOMMANIA#203』あたりのゲームシステムを想像してもらえるとわかりやすいかもしれない。本作ではそれほど過程のストーリーに重点が置かれていないため、全20種のエンディングを見るのもコツを掴めばさほど時間はかからない。

 つまり、本作の重点とは女子大生の咲千ちゃんの日常生活を眺めることにあり、時間を気にせず座敷わらし生活を堪能できるフリープレイこそが本番。全エンディングを見てからが真のゲームスタートと言っても過言ではないのだ!

全エンディング制覇で開放されるフリープレイ。さあ、ここからが本番だ

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう