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タイヤも太いし全部ある人生初マウンテンバイク

2022年12月18日 09時00分更新

「チューブレスレディ」コンパチブル

 もうひとつホイール周りで言えば、このところのトレンドはチューブレス化。チューブ入りのクリンチャータイヤに比べて乗り心地や耐パンク性の向上などメリットはいくつか言われていますが、低い空気圧で使えるのでグリップを稼げるのがオフロードで使う一番のメリットでしょう。氷雪路はぜひチューブレスで走りたい。

 トレイズプラスは「チューブレスレディホイール」と「チューブレスレディタイヤ」の組み合わせで、チューブが入った状態で届きました。チューブレスの用意があるとはなんじゃそらという話ですが、チューブを入れて従来のホイールやタイヤと同じように使ってもよし、ちょっと手間はかかるがチューブレスで使ってもよしという組み合わせです。

 チューブレスで使う場合は、まずホイールのリムにスポーク穴が開いているので、それを塞ぐチューブレステープが必要。リムに空気を送り込むためのバルブを取り付ける必要もあります。そして気密性を保持するための流体「シーラント」をタイヤ内に流し込んで使います。

 最初からチューブレス状態で出荷しないのは、デメリットも多くて初心者には扱いにくいからだそうです。そこは実際にチューブレス化して体感していきたい所存です。

気分はモホリッチの「ドロッパーシートポスト」付き

 ハンドルのレバーを押すとサドルがシュッと下がり、腰を浮かせてレバーを押すとまた元の高さに戻る「ドロッパーシートポスト」が最初から付いています。目的は重心を低くして下りの安定性を確保すること。以前からダウンヒルには必須の装備で、最近ではグラベルロードでも使われるようになりました。

 今年は有名なワンデーレース「ミラノ〜サンレモ」でマテイ・モホリッチが使って、ロードレースの世界でも話題になりました。速度域の高いロードレースでは低重心化と同時に空力効果も大きいのでしょう、連続するヘアピンの下りでぶっちぎりの速さを見せたモホリッチは、最終的にこのレースで優勝しています。

 モホリッチは空気抵抗を減らす「モホリッチ乗り」で知られていますが、このフォームは危険だというのでUCIが禁止してしまいました。ドロッパーシートポストもどうなることかと懸念されましたが、今のところ禁止する動きはなく、もしかしたらロードでも流行るかも知れません。

 ただ私のような短足人類がロードレーサーで使うのは難しい。サスペンション付きシートポストと同じで、可動部の有効長を殺さないようにセッティングすると、ペダルに足が届かぬ高さとなり嘆息する以外ないからであります。

 でもシートチューブが極端に短いマウンテンバイクなら問題なし。これで私もモホリッチの気分を味わえそうです。ありがとう!

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