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iPadOS 16は設定変更で劇的に機能が変化する(ただしiPad ProとiPad Airに限る)

 2022年10月24日にiPadOS 16が公開されたが、iPadユーザーのみなさんはすでに使われているだろうか? ユニークな新機能はもちろん、セキュリティアップデートも含まれているので、対応機種をご利用の方は、ぜひアップデートしていただきたい。今回のアップデートでユニークなのは、使っている機種によって、けっこう機能が違うこと。また、設定で「オン」にして、はじめて動作する新機能もある。

世代ごとに機能が異なるiPadOS 16

 新しいiPadOS 16は、iPad(第5世代)、iPad mini(第5世代)、iPad Air(第3世代)以降と、iPad Proのすべてのモデルに対応する。つまり、2015年に発表されたA9世代のプロセッサー搭載以降のモデルで利用できる。7年前の機種でも最新OSにアップデートできるのだから、サポートは手厚いといっていいだろう。

 ただし、製品の世代によって、サポートする機能は少々違うので、その点は注意が必要だ。

 たとえば、ディスプレイのピクセル密度を増やす設定を使えるのは、iPad Air(第5世代)、iPad Pro 12.9インチ(第5世代以降)、11インチ(第1世代以降)だけだ。

 また、ビデオのテキスト認識が可能なのはA13 Bionic搭載モデル以降だし、テキストメッセージにSiriを使って絵文字を入力できるのはA12 Bionic搭載モデル以降となる。

iPadOS 16にアップデートした対応機種で『ステージマネージャをオンにする』を設定して、はじめてステージマネージャを使うことができる

 とりわけ、大きな機能の違いといえば、ステージマネージャが使えるかどうかだろう。この機能は、2018年に発表されたiPad Proの12.9インチ(第3世代)、11インチ(第1世代以降)のiPad Proと、iPad Airの最新モデルで利用することができる。また、利用するためには、設定で『ステージマネージャを利用する』をオンにしなければならない。

1画面あたり最大で4つのアプリを動作可能

 機能をオンにしなければ、マルチタスク機能は従来どおりSplit Viewと、Slide Overが機能する。

 Split ViewやSlide Overでも、センターウインドウを含め3つのアプリ+ビデオ再生が可能だったので、多くの人にとってはそれで十分ではあった。しかし、ステージマネージャ機能を使うと、1画面あたり4つのアプリを動作させることができるし、インターフェイスもより分かりやすくなっている。

ステージマネージャをオンにしなければ、従来どおりSplit Viewと、Slide Overを使うことができる

 画面の広さが限られているiPadで4つのアプリを動作させるのが実用的かどうかという議論はあるかもしれないが、組み合わせ次第では、従来できなかったことができる。iPadの新たな可能性を実現してくれるといってもいいだろう。

ステージマネージャをオンにした状態。1画面に4つのアプリを動作させられる

 たとえば、メッセンジャーアプリを使って、誰かとやりとりしながら、ウェブで調べものをしつつ文章を書き、時折電卓を使う……というようなことが可能になる。

 使っていないアプリが、いちいちバックグラウンドに回ってしまう従来のiPadだと、こういう使い方は難しかったが、ステージマネージャ機能はそれを可能にしている。

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