従業員1〜2人のゲーム会社が爆発的に増える?
そうした中、ベンチャーキャピタルのアンドリーセン・ホロウィッツが11月17日に「ゲームにおけるジェネレーティブAI革命」というレポートを出しました。
https://a16z.com/2022/11/17/the-generative-ai-revolution-in-games/
レポートによれば、2010年前後から膨大な量のAI関連論文が提出されていて、もっとも影響する範囲が大きいのはリアルタイムで複雑なデータを処理する必要があるゲーム分野だとしています。
たとえばオープンワールド型の「レッド・デッド・リデンプション 2」の開発には巨大な世界を作り込むために、5億ドル規模の膨大な開発費がかかっていましたが、マイクロソフトの「フライトシミュレーター」は、衛星写真をもとに地形をAIで自動生成しているため、開発費を面積に対しておさえることができているとされています。
レポートでは画像生成AIはあくまでも前ぶれにすぎず、3Dアートワーク、テクスチャ、オーディオ、アニメーションなどすべてに影響が出る可能性があるとしています。
それによって何が起きるかといえば、従業員が1〜2人規模のマイクロゲームスタジオが大量にあらわれ、市場にリリースされるゲームがさらに増えていくと予測しています。ただし去年だけでもSteamには1万本のゲームがリリースされているため、その中で目立つのはさらに難しくなりそうだとも指摘しています。
画像生成AIは、2022年に一般に普及する段階に入ったITテクノロジーとしては、最大のインパクトを持ったものではないだろうかと考えています。今はまだ2Dの領域にとどまっていますが、実際にゲーム用のアセットに応用したりする事例も登場しつつあり、メタバースの領域にも広がっていくことは間違いないでしょう。まだまだ変化は序の口に過ぎず、この激震は来年も続いていくのだろうと考えています。
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