週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

ゲーミングマザーボードのアップグレードを考えているユーザーにオススメ

最新のZ790をDDR4メモリ対応マザーにしてコストを抑えたいゲーマーへ向けたMSI「MAG Z790 TOMAHAWK WIFI DDR4」

2022年11月26日 11時00分更新

文● 石川ひさよし 編集●ASCII
提供: エムエスアイコンピュータージャパン

 まずはCPU(VRM)に負荷をかけるべくCINEBENCH R23のCPU(Multi Core)を10分間実行してみた。

グラフ1 CINEBENCH R23の温度推移

 PL1&2は無制限としている。VRM温度(MOS)はアイドル時40℃前後だったがベンチマーク開始と同時に上昇をはじめ、55℃に達してから安定した。PL1&2無制限ということを考えれば問題ない温度と言えるが、若干高めなのはフェーズ構成がダイレクト駆動ではなくフェーズダブラーを用いていることもあるだろう。大きなVRMヒートシンクが上昇を抑えている印象だが、ケース内エアフローはしっかりと確保しておいたほうがよい。そのほか、チップセット(PCH)やGPU温度は、直前のベンチマークで温まっていた影響があるようで、ベンチマーク開始から緩やかに下る格好だ。CPU温度は92℃程度におさまり、サーマルスロットリングも発生しなかった。なお、MAG Z790 TOMAHAWK WIFI DDR4の水冷ポンプ用4ピン端子は3A対応とのこと。水冷CPUクーラーの性能を引き出すことができる。

 続いては普段使いのシミュレーションとして、PCMark 10実行中の温度をモニタリングしてみた。こちらのVRM温度は35〜39℃。何ら問題なく使用できる。

グラフ2 PCMark 10の温度推移

 最後はゲーミングのシミュレーション。今回は3DMarkの調子が悪く、FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークを利用した。こちらもVRM温度はさほど上昇せず、33.5〜40℃の範囲だった。

グラフ3 FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークの温度推移

 CPUのスレッドをフルに、100%負荷をかけるようなシチュエーションでは55℃まで上昇したもののあくまでPL1&2が無制限時のこと。もちろん50℃程度では問題ない。ケース内エアフロー、とくにフロントファンを搭載し、CPU温度で回転数を制御するようにしておけば不安はまったくないだろう。

追加チップもモリモリ。豊富なSATA&USBで拡張性抜群のPCが実現

 バックパネルには、HDMI、DisplayPortのほか、USB 3.2 Gen2x2 Type-C、USB 3.2 Gen2 Type-C、USB 3.2 Gen2 Type-A×4、USB 3.2 Gen1 Type-A×4、2.5GbE、Wi-Fi 6E、各オーディオ入出力端子が並んでいる。USB 4こそ非対応だが、USB 3.2 Gen2x2も搭載しているので外部接続用USBとしては十分だろう。また、簡易版だがClear CMOSとFlash BIOSボタンが搭載されているところも便利だ。

豊富なUSB、そして簡易ながらもBIOS関連ボタンを備えている

起動時に現在のPOST進行状況が分かる「EZ DEBUG LED」も搭載

 マザーボード上に目を向けると、フロントUSB Type-CはGen2対応で、その横にはUSB 3.2 Gen1用のピンヘッダも備えている。また、JTBT1ピンヘッダもある。これはThunderbolt拡張カードを搭載する際に必要になるものだ。

フロントUSBは、Type-C側がUSB 3.2 Gen2、Type-A側がUSB 3.2 Gen1

USB 3.1ハブチップのGenesys Logic「GL3523-S」が2つほど確認できた。豊富なUSB端子はこのハブチップによって実現している

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう