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「Google Pixel Watch」の真価は、いいとこ取りにあり!

GoogleカレンダーやGmailも利用可能。受信メールに音声やキーボードで入力してダイレクトに返信できます。日本語キーボードは配列と文字の小ささに慣れが必要

「Galaxy Watch 5」との違いは、グーグルサービス連携とSuica

 もうひとつの特徴は「WearOS 3.5」の搭載です。「WearOS 3」はグーグルの「Wear OS by Google」とサムスンの「Tizen」、2つのスマートウォッチ向けのOSが統合されたもの。「3.5」はその進化版にあたり、サムスンのGalaxy Watch 5にも同じOSが搭載されています。

 同じAndroid OSのスマートフォンでもメーカーごとにUIや機能が異なるように、Pixel WatchとGalaxy Watch 5にも違いがあります。たとえばGoogleサービスとの連携は、やはりPixel Watchの方がやりやすい。一方でGalaxy Watch 5には血中酸素や体組成が測れる機能などもあり、電池持ちが最大24時間(つまり、毎日1回は充電が必要)のPixel Watchよりは、体感で2倍くらい長く使えます。

GPSやコンパス、高度計、加速度計、ジャイロスコープなども搭載。Googleマップと連動し、徒歩、自転車、クルマでターンバイターンのルート案内が利用できます

 Google PlayストアからWear OS向けアプリがインストールできる点や、Googleマップでのターンバイターンのルート案内、YouTube Musicでのストリーミング再生、Googleアシスタントの音声操作などは共通ですが、Pixel Watchでは「Google Home」も利用可能。自宅に対応のスマート家電があれば、手元でさくっと操作できます。

YouTube Musicでのストリーミング再生可能。「Pixel Buds Pro」との相性もばっちりです

 筆者宅はGoogle Nestから音声操作もできるのですが、リモート会議などで声を出せないとき、スマホを取り出さずにさっと操作できるのは便利だと感じました。

手元から家電のオンオフなどが操作できます。Googleアシスタントを使って、音声で操作することも可能です

 もうひとつ、Galaxy Watch 5にはない機能が「Suica」です。Google PayにSuicaを登録してクレジットカードからチャージし、電車やバスに乗ったり、対応店舗での決済が可能。Suicaが使えるスマートウォッチは、Apple Watchのほかは、ガーミンやFitbitの一部機種と限られるので、これは大きなメリットです。

Suicaが使えるのはPixel Watchの魅力のひとつ。ほかにVISAやマスターのタッチ決済にも対応しています

 ただしこのSuicaの登録にはひと癖あって、同じGoogle アカウントを使ってスマホでSuicaを使っていた場合、おサイフケータイアプリから機種変更の手続きをしないと、エラーが出てPixel Watchへ登録ができません。実は筆者もこれにハマってしまい、設定にはかなりの時間を要しました。

Suicaやクレジットカードは、ペアリング後にインストールされる専用アプリで登録します

 設定にはやや難ありでしたが、腕をかざすだけで改札が通過できるのはやはり快適です。ただしGoogle Payで使えるSuicaは、おサイフケータイのモバイルSuicaとは違い、定期券やグリーン券の購入、オートチャージには対応していません。残高不足には注意が必要です(体験済み)。

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