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M2 Macは200%オーバーの速度向上も!

外付けSSDの転送速度をM2 MacとM1 Macで比較

2022年10月28日 16時00分更新

実ファイルのコピーをチェック
M2 MacのほうがM1 Macより1秒程度早い

 最後はRAWデータや、動画などの実際に使っているファイルを、外付けSSDとM2 Mac、M1 Macでコピーし、コピーに要した時間をチェックしてみた。

 外付けSSDのファイルシステムはベンチマークと同じ、exFATとAPFSの両方を使用。コピーに使ったファイルには、273枚RAWデータを入れた5.5GBのフォルダー、容量5.75GBのmp4動画、49.7GBの1つの圧縮ファイルの3種類を用意した。コピーはMac→外付けSSD、外付けSSD→Macをそれぞれ3回実行して、平均を出している。

 ファイルのコピーには、Mac標準ストレージの転送速度も影響してくる。まずは、AmorphousDiskMarkとBlackmagic Disk Speed Testで標準ストレージのパフォーマンスを計測した。

M2 MacBook AirのAmorphousDiskMark 4.0

M2 MacBook Airの Blackmagic Disk Speed Test

M1 MacBook AirのAmorphousDiskMark 4.0

M1 MacBook Airの Blackmagic Disk Speed Test

 3000MB/sec近い読み書き性能を発揮した980 PRO外付けでは、Mac標準ストレージの速度が多少影響するだろうが、M2、M1 Macともに十分高速と言えるストレージを搭載しているので、問題ないだろう。

 ファイルコピーの結果を見ると、外付けSSDのパフォーマンスアップがそのまま影響して、M2 Macがだいたい先にコピー完了している。267枚、5.5GBのRAWデータでも、その差は1秒程度なので日常使いではあまり体感することはないが、速いことに越したことはない。

RAW 5.5GB、272ファイルの実データファイル転送速度

mp4 5.75GB、1ファイルの実データファイル転送速度

ISO 49.7GB、1ファイルの実データファイル転送速度

 M2 Macでそのパフォーマンスを伸ばしたUSB 3.2 Gen2インターフェースのT7 Shieldは、実ファイルのコピーでもしっかりと性能アップを見せている。とくに数GBクラスでは微々たる差だが、50GBクラスの大容量ファイルだと、M1 Macとの速度差が顕著に出ており、体感できる差になっている。日常的に数十GBのファイルを外付けSSDにコピーするシーンは少ないが、見逃せないところだ。先日発表されたM2を搭載したiPad Proでも、この傾向が見られるのか少し気になる。

外付けSSDで容量不足はサクッと解決

 CTOでストレージ容量を増やしたいが、価格を見て1TBの選択枠をクリックする指が硬直、512GBをクリックしていたなんてこともあるMac。しかし、ガッツリと使い始めると、撮りためた写真、動画などでどんどんストレージ残容量は減っていくもの。そんなときにイチオシなのが、外付けSSDになるわけだが、M2 Macではパフォーマンスが向上。最新かつ高速なThunderbolt 4/USB4インターフェースだけでなく、USB 3.2 Gen2の外付けSSDも、扱いやすいだけでなく実性能向上と魅力がアップする。

 Macのストレージ容量不足で悩んでいる人は、Samsung Portable SSD T7 Shieldや、NVMe SSD 980 PROとエンクロージャーを使った外付けSSDを使って解消しよう。

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