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Samsung Portable SSDを使いこなす!

M1 Macで外付けSSDが遅いという噂は本当か?Intel Macとの比較も交えて徹底検証

2021年04月30日 11時00分更新

 Mac、Windows PCに留まらず、iPad ProやAndroidスマホの写真・動画の保管先、バックアップ用にイチオシの外付けストレージとなるのが「Samsung Portable SSD」だ。先日お届けした「M1 MacでSamsung SSDの指紋認証やパスワードロックを有効にする方法」を実行すれば、M1 Macでも指紋認証やパスワードロックといった高セキュリティーを活用できる。

 高い信頼性、耐久性、携帯性、セキュリティーと魅力いっぱいのSamsung Portable SSDだが、Mac環境で使う上で知っておきたい点がある。その最たるものが、Apple M1チップ搭載Macで外付けSSDを使った際のデータ転送速度の低下だ。M1 Macの発売当初からウェブで話題にあがっており、外付けSSDのメーカーや、USB、Thunderbolt 3といった接続インターフェースに関係なく発生している。

 ちょうど、Samsung Portable SSDの「T5」、「T7 Touch」、「X5」が手元にそろっていたので、そのパフォーマンスをいろいろと測ってみることにした。Samsung Portable SSDを選ぶ際や、活用する際に役立てていただきたい。

Intel Macとパフォーマンスを比較

 検証するSSDは、Thunderbolt 3インターフェースで公称最大リードが2800MB/secの「X5」と、USB3.2 Gen2インターフェースで公称最大リード1050MB/secの「T7 Touch」、そして公称最大リード540MB/secの「T5」の3つだ。

 さらにパフォーマンスダウンの要因を判断するために、内蔵用の2.5インチSSD(公称最大リード560MB/sec、ライト530BM/sec)と、NVMe M.2 SSD(公称最大リード2400MB/sec、ライト1950BM/sec)を、USB3.2 Gen2対応ストレージケースを使って外付け化して、それぞれ計測する。

USB3.2 Gen2に対応するロジテック「LGB-PBSUC」(2.5インチ)とASUS「ROG Strix Arion」(NVMe M.2)を使ってSSDを外付け化

 MacはM1チップを搭載したMacBook Airと、Intelプロセッサーの13インチMacBook Air(A2179)を用意。ストレージベンチマークには、Mac定番の「Blackmagic Disk Speed Test」に加え、Windowsプラットフォームでの鉄板ツール「CrystalDiskMark」のデザインを模している「AmorphousDiskMark」(フリーソフトウェア、作者Katsura Hidetomo氏)を利用させてもらった。

 OSはAppleシリコンへの対応で大幅に手が入れられたmacOS Big Surの影響を確認するため、Intel版MacBook AirにmacOS Catalinaを導入した状態でも計測している。

ストレージベンチマークの新定番となる「AmorphousDiskMark」

「Blackmagic Disk Speed Test」と「AmorphousDiskMark」は、AppleシリコンとIntelプロセッサーに対応するユニバーサルアプリになっている

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