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飾り気なく気軽に持ち歩けるビジネスモバイル

最新Core i7にMSIならではの冷却技術を組み合わせたコスパに優れるノートPC、MSI「Modern 14 C12M」

2022年10月21日 11時00分更新

文● 石川ひさよし 編集●ASCII
提供: エムエスアイコンピュータージャパン

 ビジネスモデル、とくにPCMark 10でPhoto Editingスコアがよかったことから、ProcyonのPhoto Editingベンチマークで実際にAdobe PhotoshopやLightroom Classicを使った場合にどの程度の性能が得られるのか見てみた。こちらのスコアは5871。なお、ProcyonにはOfficeベンチマークもあるが、こちらは完走していない(本製品の問題ではなくほかの製品も同様)。WordやExcelのテストは問題なく動作しており、その部分については軽快なレスポンスだった。

Photoshopなどクリエイティブ系アプリケーションも第12世代Coreのパワー+大容量メモリで快適

 最後にバッテリー駆動時間をPCMark 10のModern Officeシナリオで計測したものを紹介しておこう。OSの電源設定をバランス、MSI Center Pro側もバランスを指定しディスプレイ輝度100%の際はスコアが6905、駆動時間が5時間15分。快適な性能&輝度ではこのくらいだが、電源設定をトップクラスの電力効率、MSI Center Pro側をSuper Battery、ディスプレイ輝度を最小から一段回引き上げたところで同テストを実施したところ、スコアが6788、駆動時間が7時間5分となった。バッテリーセービングを心がければ2時間弱も駆動時間を延長できている。

「バランス」設定でディスプレイ輝度最大で5時間15分。1日のうち数時間のモバイルという場合は輝度最大の快適な設定も可能

バッテリー消費を抑える設定では7時間5分動作した

 なお、パフォーマンス設定ではCPUスコアがよく、バランス以下バッテリーセーブ寄りの設定では静かだった。まず冷却機構。同社ゲーミングノートPCでは左右で2基のファンを搭載するが本製品は1基。熱源のCPUからは2本のヒートパイプが熱を輸送する。ファンとヒートシンクは背面から見て左寄りにあり、そのヒートシンクも14型としては大き目だ。また、性能についてはソフトウェアからもアシストする。MSI Center ProにあるSmart Priority(スマートプライオリティ)がパフォーマンスを求めるアプリケーションに優先度を付与する。

太めのヒートパイプ2本に大き目のヒートシンクとファンを組み合わせた冷却機構。性能を求める際にも、静かさを求める際にもどちらにも対応する
※記事用に分解をしていますが、ユーザーによる分解は保証対象外になるのでご注意ください

アプリケーションの優先度を割り当て、さらに性能を引き出すことも可能

コストパフォーマンスは抜群。USB PDを駆使すればより快適に

 Modern 14 C12Mは最新Core i7にMSIならではの冷却技術を組み合わせ、CPUが持つ性能を最大限引き出せる。一方の価格も本製品の魅力だ。「Modern-14-C12M-605JP」は実売価格11万6800円前後。もうひとつの「Modern-14-C12M-603JP」が13万4800円前後だ。昨今のPC価格としてはかなり攻めている。コストパフォーマンスという点においては抜群によい。そしてモダンデザインはたしかにビジネスにマッチするだろう。

 一方、薄さ軽さの点ではそこまで攻めてはおらずスタンダードの域だ。ここを求めるユーザーニーズとは少々異なる。また、モバイルとして本製品を上手に使うなら、バッテリーとの付き合い方を検討しておくとよいだろう。まず、最近のノートPCとしてはやや短めだが、よくある1日の外回り業務であれば問題ないと思われる。しかし、長時間の外回りや出張などでさらなる長時間駆動を求める場合は、USB PD充電器を用いたり、USB PD対応のモバイルバッテリーを併用したりといった工夫で解決したい。

Modern 14 C12Mシリーズ詳細ページ
MSIサイト

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