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現在のゲーミングノートPCの中でもトップクラスのパフォーマンス

快適なPCゲームプレー環境を求めるなら、最高スペックが全部入っている17.3型ゲーミングノートPCがオススメ!MSI「Vector GP76」レビュー

2022年04月25日 11時00分更新

文● 石川ひさよし 編集●ASCII
提供: エムエスアイコンピュータージャパン

 ゲーミングノートPCにも第12世代インテルCore搭載モデルがやってきた。MSI「Vector GP76」は、17.3型の大画面ゲーミング液晶ディスプレイに第12世代Core i7、NVIDIA GeForce RTX 3080 Laptop GPUを組み合わせたハイエンドゲーミングノートPC。第12世代Coreは高性能コアと高効率コアを組み合わせ、シングルスレッド/マルチスレッドとも前世代のCoreを上回る高いパフォーマンスを発揮する。そしてこのCPUにハイエンドGPUが組み合わされることで、パフォーマンスもひとつ上の新世代ゲーミングノートPCへと進化を遂げている。

GP76-12UH-225JP主要スペック
OS Windows 11 Home
ディスプレイ 17.3インチ、フルHD(1920×1080)、ノングレア、144Hz
CPU インテル Core i7-12700H(2.3〜4.7GHz/14コア20スレッド)
GPU NVIDIA GeForce RTX 3080 Laptop GPU 8GB GDDR6
メモリ 16GB(8GB×2)DDR4
ストレージ 1TB(M.2 NVMe)
有線LAN 10/100/1000Mbps/2.5Gbps
無線LAN IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2
キーボード SteelSeries Per-Key RGB 日本語キーボード
インターフェース USB3.2 Gen2 Type-C(映像出力対応)×1、USB3.2 Gen1 Type-A×3、 Mini DisplayPort×1、HDMI×1、ヘッドホン出力(Hi-Res対応)/マイク入力 コンボジャック×1
バッテリー リチウムイオン、65Whr、4セル、4160mAh
サイズ 397(W)×284(D)×25.9(H)mm
重さ 2.9kg
実売価格 31万9800円

快適&大迫力の17.3型大画面ゲーミングノートPC

 Vector GP76は大きな筐体に高性能パーツを詰め込む、トラディショナルなゲーミングノートPCだ。とは言え、ひと昔前の性能重視型ゲーミングノートPCとは明らかに印象が異なる。サイズは397(幅)×284(奥行き)×25.9(高さ)mm。17.3型筐体であるため幅はあるが狭額縁ディスプレイを採用しており、天板サイズに対してディスプレイ占有率が高い。

 厚みについても、これまでのハイエンドゲーミングノートPCをご存知の方からすればまったく違う印象で、むしろスリムにすら感じられるだろう。ひと昔前なら突起部を除いたカタログ値で3cm台、ゴム脚などを加えれば5cmオーバーもざらだった。机の上に箱があるような状態だったが、本製品ならパームレストが高すぎると感じることも少ないのではないだろうか。

スリムさよりも性能を重視するVector GP76だが、平置きした際の印象はかなりスタイリッシュな今どきのゲーミングノートPC

 また、ゲーミングノートPCと言えばイカついデザインが注目されていたが、Vector GP76はフラットな面積も広く、スッキリとした印象だ。ヒンジ部や背面排気口などにゲーミングノートPCらしさは残っているものの、キーボードのLEDバックライトOFFが前提だがこのマシンで仕事をしていても違和感はないだろう。

天板はフラット面が広く、ゲーミングノートPCとしてはかなりシンプル

ヒンジ部の補強や背面排気口にはゲーミングノートPCらしさが感じられる

 ゲーミングノートPCとしては最大級の17.3型サイズも本製品の魅力だ。モバイルにはやや大きいが、ディスプレイやキーボード、タッチパッドもセットのノート型なので室内で持ち運べば好きな場所でゲーム、あるいは仕事ができる。重量は2.9kgだ。

モビリティとはトレードオフとなるが、大画面のゲーミングノートPCは一段上の性能や快適さが得られる

 大きな筐体のメリットは、画面が広く、キーボードもゆとりがあり、窮屈感なく操作ができる。また、冷却機構も大型化・高性能化でき、高性能コンポーネントを詰め込んでも冷却への負担が抑えられる。つまり、より快適なゲーミングライフ、PCライフを求めるなら、大型ゲーミングノートPCがオススメだ。

ゲーミングパフォーマンスをワンランク上のステージに押し上げる第12世代Core

 Vector GP76はパフォーマンスこそ最重要のモデルと言えるので、まずはスペックを見ていこう。

 CPUは、Core i7-12700H。17.3型という余裕のある筐体サイズなのでProcessor Base Power(PBP)が45W、Maximum Turbo Power(MTP)が115Wというパフォーマンス志向のCPUも搭載&冷却できる。

CPUはインテルのCore i7-12700Hを採用

 Core i7-12700Hの仕様を説明しておくと、第12世代Coreの特徴でもある高性能(P)コア×6基、高効率(E)コア×8基という2種類のコアを組み合わせた構成だ。合わせて14コア20スレッド。ついこの前まで4コア8スレッドが来た、ついに8コア16スレッドだと騒いでいたが、ついに14コア20スレッドだ。PBPやMTPからも明らかだが動作クロックも高い。Pコアのターボ時最大周波数は4.7GHz、Eコアもターボ時最大3.5GHzとされる。

 GPUはNVIDIA GeForce RTX 3080 Laptop GPUを採用している。NVIDIAのモバイル向けGPUではハイエンドに位置するモデルだ。Vector GP76はフルHDディスプレイを搭載しているが、GeForce RTX 3080 Laptop GPUのポジションとしてはWQHD(2560×1440ドット)や4K(3840×2160ドット)も狙える。たとえばVector GP76の映像出力端子を用い、フルHDよりも高解像度の外部ディスプレイやテレビに出力してゲームや日々のPC作業を楽しむといったことも可能になる。また、グラフィックスメモリは8GB搭載している。8GBあればフルHDの最高画質はメモリ不足となることはまずない。ひとつ上のWQHDも中〜高画質までは大丈夫だろう。

GPUはNVIDIA GeForce RTX 3080 Laptop GPUを採用

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