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飾り気なく気軽に持ち歩けるビジネスモバイル

最新Core i7にMSIならではの冷却技術を組み合わせたコスパに優れるノートPC、MSI「Modern 14 C12M」

2022年10月21日 11時00分更新

文● 石川ひさよし 編集●ASCII
提供: エムエスアイコンピュータージャパン

 グラフィックス機能は前述のとおりCPUに統合されたIntel Iris Xe Graphicsを利用する。Intel UHD Graphics時代よりも性能は向上しているが、ゲーミング向けの性能ではない。ごく軽量のカジュアルなゲームを楽しむことは可能だが、基本的に本製品はビジネス用途と割り切るのがよいだろう。

グラフィックス機能は統合GPUのIris Xe Graphics

 ストレージはM.2 NVMe SSDで512GB。一般的なビジネスモデルよりも少し余裕がある。一方、業務によってはこれでは足らないという場合もあるだろう。そうした方にはMSI公認サポート店にて、ストレージ増設が可能だ。転送速度はシーケンシャルリードで2.5GB/s、同ライトで1.2GB/s。4KランダムQ1T1リードも60MB/s程度で、NVMe SSDとしてはそこまで高速というわけではない。ただし、通常使用においては十分なレスポンスだ。

CrystalDiskInfoで確認すると、試用機はKingstonのSSDを搭載

CrystalDiskMarkの結果。一般的な速度は確保できている

オフィスアプリや写真補正など「重め」の作業も快適

 Modern 14 C12Mのパフォーマンスをベンチマークで見てみよう。使用したのはMAXON「CINEBENCH R23」、UL「PCMark 10」、「3DMark」、「Procyon」。電源設定は最適なパフォーマンス、MSI Center Pro側は「ハイパフォーマンス」。

 CINEBENCH R23のスコアはCPU(Multi Core)が9224pts、CPU(Single Core)が1789pts。第12世代Coreとしては比較的コア数、とくにPコアを絞ったCPUだが、それを考えれば9000ポイント台のマルチスレッド性能は十分なスコアだろう。5年以上古い2コア4スレッド時代、数年前の4コア8スレッド時代の「U」SKUモバイルCPUと比べれば倍以上のスレッド性能だ。また、シングルスレッド性能もクロックを抑えた「U」SKUとしては高い。こうしたスコアのとおり、通常のアプリケーション起動やデスクトップ操作でも機敏だ。

CINEBENCH R23のスコア

3DMarkにあるCPU Profileベンチマークのスコア

 PCMark 10では、Overallが5430。Essentialsは10417、Productivityは7409、Digital Content Creationは5631だった。おおむね想像どおりと言えるだろう。ホームシナリオのEssentialsがとくに高いが、このシナリオには昨今のビジネスで機会が増えているビデオチャットなども含まれている。Digital Content CreationはディスクリートGPU非搭載ということもあり3Dが関係するRendering and Visualizationスコアが低かったものの、CPU処理中心のPhoto Editingスコアは高い。ビジネス資料作成などで写真やイラストの加工を行なうような用途は十分に対応可能だ。

PCMark 10のスコア

 3DMarkはFire Strikeが3539、Night Raidが13639、Wild Lifeが9562といったスコアだった。仮に3Dゲームを楽しむなら解像度を1280×720ドットにとどめ、画質も軽めの設定といったところだろう。たとえばファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマークを1280×720ドット、標準品質(デスクトップPC)で計測したところ8001ポイントで「快適」評価、57.7fpsを得られた。

3DMarkよりTime Spyのスコア

Fire Strikeのスコア

Night Raidのスコア

Wild Lifeのスコア

ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマークを1280×720ドット、標準品質(デスクトップPC)で実行した際のスコア

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