日本のゲーム市場もPC中心に動き出している
ゲーム分野とクリエイター領域は、いまのインテルの戦略において、最重要テーマのひとつとなっている。そして、そこにおいての成果があがっていることも示す。
鈴木社長は、2022年10月に開催された東京ゲームショウのインテルブースにおいて、PCメーカー10社と、ゲームソフトウェア開発メーカー9社が出展し、13タイトルのゲームが展示され、約5000人が来場したことに触れながら、「東京ゲームショウが、PCを軸に動き出した。これは象徴的な出来事であった」と振り返る。
だが、こうも語る。
「世界中で、PCゲームの需要拡大の動きが起きている。だが、インテルが目指しているのは、ゲーム市場の活性化と、裾野の拡大である。ハイエンドからエントリーまでゲーム市場を活性化する幅を持っているのがPCの特徴である。プラットフォームのパイを取るのではなく、市場活性化、裾野拡大という大儀を持って取り組んでいくことになる」とする。
インテルを使ったクリエーションを
もうひとつがクリエイター領域への取り組みだ。
そのひとつが、2022年3月から、インテルがクリエイターに向けたプロジェクトとして取り組んできた「Blue Carpet Project」である。
Blue Carpet Projectでは、最新PCやテクノロジーを通じて、クリエイターの創作活動をサポート。トップクリエイターを中核としたコミュニティであるインテル Blue Carpet クラブには、20人のクリエイターが参加したり、学生向けアートフェスの展開などによって次世代クリエイターを育成したり、セミナーやワークショップ、コンテストの開催も行っている。また、PCの貸し出しによって、テクノロジーに触れてもらう機会を増やしたり、日本のクリエイターのワークフロービデオを制作し、インテルのグローバルサイトである「intel create」で展開したりといったことも行っている。
鈴木社長は、「Blue Carpet Projectのコミュニティ活動を通じて、クリエイターのワークフローをインテルが理解することで、それを製品化に活かしたり、クリエイターの作品が外に出るような仕掛けや、クリエイター同士が刺激し合うようなことをやっていく。クリエイターが好きなことを始められるようにするためのサポートを行う。この活動は、一時的なものではなく、継続的に行っていくことになる」とする。
今回の第13世代インテルCoreプロセッサーの登場によって、ゲーム分野とクリエイター領域への取り組みはさらに加速しそうだ。むしろ、これらの取り組みに、どんな弾みがつくのかが楽しみだ。
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