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第13世代 Coreはゲームに対するインテルの“本物”の挑戦、ゲルシンガーCEO

2022年10月10日 09時00分更新

世界最高峰のゲーミング性能をアピール

 一方、インテルの鈴木国正社長は、今回の第13世代インテルCoreプロセッサーにおいて打ち出すマーケティング戦略が、第12世代の流れを踏襲するものになることを示す。

 鈴木社長は、「2021年10月に発表した第12世代インテルCoreプロセッサーは、x86高性能ハイブリッド・アーキテクチャーを初めて採用し、世界最高レベルのゲーム向けプロセッサーであることを示した。また、コンテンツ制作で大きな飛躍を実現すること、最良のオーバークロック体験ができる点も特徴であった」とし、この1年間の活動を振り返りながら、「インテルの活動の場を、ゲーム分野やクリエイター領域に広げることができた。また、これらの観点から、主要小売店との協力関係の強化、PCメーカーとの連携強化を行い、ゲームシーンにおけるEvoシステムの利用例の紹介も進めた。単に、CPUやPCのパフォーマンス向上だけを訴求するのではなく、エンドユーザーとの接点で、使い方をわかりやすく伝え、具体的な利用シーンを示した。大事な活動を行うことができたプロセッサーであった」と位置づける。

 そして、今回の第13世代インテルCoreプロセッサーについては、「インテルの基本戦略の1番目に位置づけられる『リーダーシップ製品の提供』を具体化したものである。コアの高速化と、驚異的なゲームプレイ、ストリーミング、録画の同時実行による世界最高峰のゲーム体験、コア数、スレッド数、キャッシュ容量の拡大により、ユーザーのクリエイティブな作業フローを途切れることなく継続することによって実現するコンテンツ制作時のパフォーマンスの継続的な向上、eスポーツのプロからビギナーまであらゆるユーザーに最適な体験が提供することができる比類のないオーバークロック体験の3点が特徴になる」とする。

 ひとつめの「世界最高峰のゲーム体験」では、シングルスレッドでは最大15%のパフォーマンス向上を実現し、高いフレームレートで人気タイトルのゲームを思いのままに楽しめることを強調する。

 2つめの「コンテンツ制作時のパフォーマンスの継続的な向上」では、より多くのE-coreを搭載するとともに、マルチスレッドのパフォーマンスが最大41%向上し、複数の高負荷なワークロードにも対応することができるため、クリエイティブな作業も淀みなく遂行できるとする。

 そして、3つめの「比類のないオーバークロック体験」では、エキスパートから初心者まで、あらゆるユーザーに比類のないオーバークロック体験を届けるとし、P-cores、E-cores、DDR5メモリー全体で、平均のオーバークロック時のスピードを向上。また、ワンクリックで簡単にオーバークロックできるインテル スピード・オプティマイザーにも対応し、ユーザーは最小限の労力でオーバークロックを実施できるという。

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