週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

1回は聴いてみるべき

ペア1500万円超、DALIのフラッグシップスピーカーを聴いてきた

2022年10月04日 11時00分更新

さりげなくDALI KOREの文字がある。

かなり独自性の高い設計に取り組んできたDALI

 KOREは5ドライバーを使用し、低域/中域/高域/超高域の4ウェイ構成。音楽の賞賛をテーマにDALIの精神が反映された製品だ。ルーツは2008年に構想し、2011年にプロトタイプを完成させたコンセプトモデル「EMINENT ME9」にあるという。ME9は弧を描き、独特なバッフル面が印象的な機種だったが、リーマンショック後の世界的な不況はハイエンドオーディオの市場にも影を落とし、市場に出る機会が得られなかったモデルだという。

EMINENT ME9

 また、DALIは1990年代半ばの“MegaLine”(多数のユニットを備えたラインソース型)、1988年の“DaCapo”(ワイドレンジのリボンドライバー)、1992年の“SKYLINE”(オープンバッフル型)など独創的なデザインの製品を過去に手掛けている。また、1987年の“40 SE”では複雑なカップルド・キャビティによる低音負荷、2002年の“EUPHONIA”では世界初のドーム型とリボン型のハイブリッドツィーターの搭載といった技術革新に取り組んできた。KOREそのものはゼロベースからの開発であったが、過去40年に渡るスピーカー製造と評価のノウハウが存分に生かされた製品になっている。

 キャビネットの製造は曲木を得意とするデンマークの家具メーカーHudevad Furniture社に委託している。筐体は積層合板をプレスして曲面を作っており非常に手のかかった仕上げだ。バッフル面はツィーターとミッドレンジがある中央部分がアルミ製、上下が木製となっており、緩やかな曲面を描いている。

曲面のエンクロージャーは合板をプレス加工している。

 本体サイズは幅448×奥行き593×高さ1675mmで、重量は180kg。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう