週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

1回は聴いてみるべき

ペア1500万円超、DALIのフラッグシップスピーカーを聴いてきた

2022年10月04日 11時00分更新

超ハイエンドなのに、DALIの音がする

 人の背丈ほどもある大型スピーカーなのに、フルレンジのようなまとまり感がありながら、スムーズに音がつながる。音色は華やかで、耳あたりがよい。音調はなじみあるDALI製品の延長線上にある。低域は非常に深く十分な量感を持つが自然さを失わず、まったく嫌味がない。

 大型スピーカーにありがちな仰々しさはない。しかし、聞けば聞くほど、高い解像感や広大な音場を感じ、それが実は圧倒的な力を持っていることに気付く。空間にぱっと浮き出るサウンドステージは、緻密で深く気付けば音楽を聴くことに没頭してしまう。その気になれば音の世界に頭から飛び込み、実在感にも満ちた音にたっぷりと浸ることができる。

 「DALI KORE」の音を聴いて最初に持った印象がこれだ。

DALI KORE

内部の構造

 D&Mホールディングスは10月4日、デンマークDALIの最上位スピーカー「DALI KORE」の国内販売を10月26日に開始すると発表した。完全受注生産の機種で価格は1本825万円。KOREは5月にドイツのミュンヘンで開催された「HIGH END 2022」で発表。1983年の創立以来、ブランド40周年を前にした集大成的な製品。ただし、記念モデルではないという。

 ハイエンドオーディオの世界では1000万、2000万円といった価格のスピーカーも珍しくなくなってきたが、数万円のエントリークラスから、ハイエンドでも100万円程度のレンジで勝負してきたDALIとしては、これまでにないクラスの製品となった。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう