SoftBank Vision Fund 2は、出資比率が5~15%がほとんどであり、経営に踏み込んだ支援は行わないが、間接的なアドバイスや、ソフトバンクやYahoo、LINE、Pay payといったソフトバンクグループとのシナジーを活用した支援も行っていくという。同時に、SoftBank Vision Fundの運営においても、大幅なコストダウンを図るという。
「泣く泣くではあるが、SoftBank Vision Fundの組織も、人材削減を含めて、運営コストを大幅に削減しなくてはならない。投資の財源が絞られると、このままではハンターが多いという状況になる。せっかく作った組織や集めた人材であり、彼らとの絆がある。これは非常に辛い。だが、半年でこれだけの損失を出している。聖域のないコスト削減を図らなくてはならない」とする。
会見の最後には、「今日は暗い話で申し訳なかった」と話した孫会長兼社長だが、8月11日に65歳を迎えたことについて聞かれると、「大幅な赤字に責任は感じているが、経営に対する意欲はますます高まっている。いまはやる気がいっぱいである。迷惑であると言われてもやる気いっぱいである」と、孫会長兼社長らしいコメントも飛び出した。
徳川家康は、顰像を傍らに置き、反省を繰り返しながら、天下人へとのぼりつめた。65歳を迎えた孫会長兼社長が、反省をもとに、新たな戦いに挑み始めた。
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