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5年ぶりの"30"番台、Turing世代ローエンドGPUの実力は

2万円台からのGeForce GTX 1630は買うべき?ゲーム性能でコスパを考察

2022年07月08日 14時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集● ジサトラユージ/ASCII

新ローエンドGPU「GeForce GTX 1630」の実力をチェック
Ryzen内蔵GPUのざっくり2倍!?

今回メーカーに無茶を言ってお借りした「ZOTAC GAMING GeForce GTX 1630」。7月8日より発売され、原稿執筆時点で判明している予想価格は2万3800円となる

 Turing世代のローエンドGeForceといえる「GeForce GTX 1630」の国内流通が2022年7月より始まった。これまでのローエンドGeForceといえばGT 730やGT 1030といった「GT」の系譜だったが、今回初めてゲーミング向けの「GTX」を冠した“30番台”GeForceが登場したことになる。

 GTX 1630の位置付けは、型番から分かる通りGeForce GTX 1650の下位モデルだが、登場タイミングはこれまでになく遅い。GTX 1650が登場してから3年余、現行最後の30番台であるGT 1030からは5年余の年月が経過している。

 気になる値段だが、昨今の部材不足や円安傾向の直撃を受け、廉価モデルでも2万1000円以上とやや残念なスタートとなった。「現時点では」まだ市場に少量流通しているGeForce GTX 1050 Ti、あるいは予算を少々上乗せしてGTX 1650等を買ったほうが良いと考えてしまうのは避けられない。GTX 1630の真価が評価されるのは、既存のエントリーGeForceの在庫が消えてからといったところだろうか。

 今回筆者は、幸運にもZOTAC製のGTX 1630搭載カード「ZOTAC GAMING GeForce GTX 1630」を試す機会に恵まれた。結論から先に言えば、徹底的に予算を圧縮したいゲーマーのためのGPUというよりは、内蔵GPUの貧弱な旧世代PCを復活させるためのGPUと筆者は考えている。その根拠を様々なベンチマークを使用してご覧頂こうと思う。

ショート基板(全長151mm)かつシングルファン仕様のごくシンプルな設計。クーラーの厚みは2スロット厚となる

映像出力端子はDVI/HDMI/DisplayPortの3系統。ただし、メーカーの設計方針次第では、DVIはなくHDMI/DisplayPort×2といった構成もある。DVI入力のディスプレーが現役という人もまだいることを考えれば、旧世代PCの救済用としてはアリな構成だ

GTX 1630のTGPは75Wなので、補助電源コネクターは基本的に必要としない。こちらもメーカーの設計方針次第で補助電源コネクターが必要になる場合もある。ポン付けで機能させたい場合はこの部分にも注意したいところ

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