リフレッシュレート120Hzでゲームも捗るUX49をレビュー
圧倒的ド迫力!5120×1440ドットの超横長49型ディスプレー、横15360ドットの3台運用も試す
2022年06月19日 11時00分更新
15360×1440ドットの表示に成功
比類なきトリプルディスプレー環境
結論から言えば、拡張ディスプレー設定で1台PCで15360×1440ドット環境が構築できた。ただし、実際の使用感を言えば、あまり実用的ではないと感じた。それもそのはずで、1台でも幅約1.2メートル長のディスプレーだけに、3台並べると端から端までの距離は相当なもので、たびたびカーソルを見失っていた。曲面ディスプレーで両端が内側に向いているとはいえ、相当目が良くないと使いこなせないレベルだ。
それでも無理やり用途を考えると、横長の画像をレタッチする場合はわりと便利。とてつもなく横長のExcelファイルをフルで閲覧できる。程度だろうか。
では、ゲームならと試してみたが、FFXIVはフルスクリーン・仮想フルスクリーン設定では5120×1440ドットまでしか表示できなかった。しかし、ウィンドウモードにしてウィンドウをつまんでぐいーんと横に伸ばしたところ、15360×1440ドットでゲームをプレイできた。
そこで、先ほどのスクリーンショットと同じシーンで撮影してみたが、15360×1440ドットでは左側のオブジェのさらに左にいるNPCまで表示されており、解像度のぶんだけ視野角が横に広がっていた。レースゲームのように左右は映像が横に伸ばされたような表示になっているものの、この視野角の広さは圧巻だ。一方で、Apex Legendsはウィンドウモードでもウィンドウを画面またぎで伸ばせず、解像度は5120×1440ドットまでしか表示できなかった。
もちろん、今回の検証はすべて編集部独自のテストなので、ゲームメーカーが推奨する遊び方というわけではない。あくまで「超ウルトラワイドディスプレーだとこんな風に表示できた」という検証結果として、参考にしてほしい。
実売価格は14万5500円~16万円前後
広い視野角に惹かれる人にオススメの1台
以上のように、UX49はただ解像度が広いだけではなく、ゲーミング向けの機能も有した高機能な液晶ディスプレーと言っていい。やはり、この解像度でリフレッシュレート120Hzをサポートしている点は代えがたい魅力だ。16:9ディスプレー2台を1台にまとめたいと考えている人であれば、このUX49は打ってつけだろう。
実売価格は14万5500円~16万円前後と、コストパフォーマンスに優れるJAPANNEXTの製品としては若干高めな感は否めない。しかし、32:9の5120×1440ドットというほかにあまり選択肢がないジャンルのモデルだけに、広い視野角に強く惹かれる人にとってはそう厳しい価格帯でもないかもしれない。さすがに3台運用は実用性に欠けるものの、1台で5120×1440ドットいう解像度は普通の液晶ディスプレーには戻れなくなる魔性の魅力を感じた。
UX49の主なスペック | |
---|---|
パネル | 49型VA(ノングレア) |
解像度(アスペクト比) | 5120×1440ドット(32:9) |
表示色 | 1677万色 |
輝度 | 400cd/m2 |
コントラスト比 | 3000:1 |
視野角 | 178度(水平)/178度(垂直) |
リフレッシュレート | 最大120Hz |
応答速度 | 6ms |
インターフェース | HDMI 2.0×2、DisplayPort 1.4×2、オーディオ出力ほか |
スピーカー | 2W×2 |
チルト | +15~-5度 |
高さ調節 | - |
スイーベル | - |
ピボット | - |
サイズ(スタンドを含む)/重量 | 1199(W)×246(D)×471(H)mm/約11kg |
その他 | AMD FreeSync、HDR 10 |
直販価格 | 15万9980円 |
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3台運用時のイメージ。キーボードとマウス(画面中央付近、テーブルの上)のサイズからもわかると思うが、設置は相当広域なスペースが必要になる。レビュー中はずっと「あれ?カーソル今どこ?」と難儀したものだが、15360×1440ドットという圧倒的な作業領域は一見の価値がある
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