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映像や画像制作に欠かせないキャリブレーションは調整済みで出荷、DisplayHDR 600に準拠

4K映像を正しい色で表示、ビジネスやクリエイティブ作業の必須項目を備えた32インチディスプレーMSI「Summit MS321UP」登場

2022年03月17日 11時00分更新

文● 飯島範久 編集●ASCII
提供: エムエスアイコンピュータージャパン

 OSDはクリエイティブ向けの仕様で、操作はおなじみとなるスティックタイプのNAVIキーを採用。ただ、PCとUSB接続していれば、ディスプレーの設定が行なえる「Productivity Intelligence」アプリをインストールすることで、PC上から設定変更ができる。

MSI製ディスプレーではおなじみ、スティックタイプのNAVIキー

OSDの画面。クリエイター向けらしく、色温度やガンマ値などの設定ができる

USB接続すると、自動的にインストーラーが起動。「Productivity Intelligence」アプリををインストールできる

アプリを使えば、マウス操作でディスプレーの設定が可能。設定は保存可能で、作業にあったものへ瞬時に変更可能。あらかじめいくつか設定も用意されている

 機能としては、ブルーライト低減やアンチフリッカーといった、目への負担を軽減させるものを実装。デザイナー向けにグリッド線やルーラー、用紙サイズのガイドなどを表示するデザインアシスタンス機能も搭載。PIPやPBP表示もできるので、4Kの広い画面を有効に利用できる。

アプリからもデザインアシスタンス機能の設定ができるほか、PIPやPBPの設定も可能

ちょっと見づらいが、スクリーンアシスタントのルーラーを表示。単位はセンチやインチなどが指定できる

 そのほか、周囲の明るさに合わせて自動的に輝度を調整する。カメラは別途必要だがマイクが正面に付いており、ノイズキャンセリング機能も備えているので、クリアな音声でオンライン会議が行なえる。

正面のロゴ下にある明るさセンサー。この左右にある穴にマイクが配置されている

色合いが保証されていると安心して作業もはかどる

 実際に使ってみたが、32インチ4K UHDという解像度は、ビジネスはもちろんクリエイティブな作業でも写真が見やすく丁度いい。遮光フードを初めて使ってみたが、照明に邪魔されず作業ができて、Lightroomでの現像作業が結構はかどった。

 KVMスイッチ機能もマシンを2台利用して作業する際には便利。また、SDメモリーカードリーダーが備わっているのも、撮影したデータを吸い出すときに役立つ。

本体左サイドにSDメモリーカードリーダーとUSB 3.2端子、ヘッドホン出力 、マイク入力を備える。SDメモリーカードリーダーがないマシンだとありがたい。

 また、最近のテレワーク環境を構築するのにも最適。特にデスクトップマシンの場合だとマイクがないので、リモート会議のときにマイク内蔵でノイズキャンセリングも備わっているからノートパソコンのように扱える。もちろん、カメラはないので別途必要だが、ディスプレーのUSB端子に接続すればいいので設置もラクだ。

 USB Type-C端子は映像入力だけでなく、15W出力だが給電もできるので、ノートパソコンとケーブル1本で接続するだけで、デスクワークとモバイルワークを瞬時に切り替えられる。外出しての作業が多い人にはありがたい仕様だ。

筆者所有のVAIO Zを接続すると、映像出力と同時に充電できていることが確認できた

いいディスプレー環境こそ生産性が高められる

 「Summit MS321UP」の実売価格は11万8000円と少々高価ではある。ただ、広色域で正しい色合いというクリエイターにとって重要な要素をしっかり押さえている。USBハブを備えているから、デスクワークとモバイルワークの切り替え、2台のマシンでUSBデバイスを共有といった作業効率の面も高い。32インチ4K UHD解像度と作業領域も広く、クリエイティブにもビジネスにも活用できる1台として、オススメしたい製品だ。

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