映像や画像制作に欠かせないキャリブレーションは調整済みで出荷、DisplayHDR 600に準拠
4K映像を正しい色で表示、ビジネスやクリエイティブ作業の必須項目を備えた32インチディスプレーMSI「Summit MS321UP」登場
OSDはクリエイティブ向けの仕様で、操作はおなじみとなるスティックタイプのNAVIキーを採用。ただ、PCとUSB接続していれば、ディスプレーの設定が行なえる「Productivity Intelligence」アプリをインストールすることで、PC上から設定変更ができる。
機能としては、ブルーライト低減やアンチフリッカーといった、目への負担を軽減させるものを実装。デザイナー向けにグリッド線やルーラー、用紙サイズのガイドなどを表示するデザインアシスタンス機能も搭載。PIPやPBP表示もできるので、4Kの広い画面を有効に利用できる。
そのほか、周囲の明るさに合わせて自動的に輝度を調整する。カメラは別途必要だがマイクが正面に付いており、ノイズキャンセリング機能も備えているので、クリアな音声でオンライン会議が行なえる。
色合いが保証されていると安心して作業もはかどる
実際に使ってみたが、32インチ4K UHDという解像度は、ビジネスはもちろんクリエイティブな作業でも写真が見やすく丁度いい。遮光フードを初めて使ってみたが、照明に邪魔されず作業ができて、Lightroomでの現像作業が結構はかどった。
KVMスイッチ機能もマシンを2台利用して作業する際には便利。また、SDメモリーカードリーダーが備わっているのも、撮影したデータを吸い出すときに役立つ。
また、最近のテレワーク環境を構築するのにも最適。特にデスクトップマシンの場合だとマイクがないので、リモート会議のときにマイク内蔵でノイズキャンセリングも備わっているからノートパソコンのように扱える。もちろん、カメラはないので別途必要だが、ディスプレーのUSB端子に接続すればいいので設置もラクだ。
USB Type-C端子は映像入力だけでなく、15W出力だが給電もできるので、ノートパソコンとケーブル1本で接続するだけで、デスクワークとモバイルワークを瞬時に切り替えられる。外出しての作業が多い人にはありがたい仕様だ。
いいディスプレー環境こそ生産性が高められる
「Summit MS321UP」の実売価格は11万8000円と少々高価ではある。ただ、広色域で正しい色合いというクリエイターにとって重要な要素をしっかり押さえている。USBハブを備えているから、デスクワークとモバイルワークの切り替え、2台のマシンでUSBデバイスを共有といった作業効率の面も高い。32インチ4K UHD解像度と作業領域も広く、クリエイティブにもビジネスにも活用できる1台として、オススメしたい製品だ。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう