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第46回NEDOピッチ「スマートシティ ver.」レポート

スマートシティ関連のテクノロジーは生活者の課題を解決できるのか

2022年03月28日 11時00分更新

レジレス店舗を独自画像解析技術がつくる
株式会社エジソンエーアイ

 人口減少による人手不足から、小売業界では人材の維持・確保にかかるコスト負担が大きくなってきている。そのためレジ業務にかかる人手を削減するため、各企業で自動精算機やセルフレジの導入が進められている。そしてさらに必要人員を減らすため、レジでの清算を無くすレジレス店舗の開発が進められている。

 株式会社エジソンエーアイはカメラとセンサを組み合わせた手法でレジレス店舗を実現するソリューションを開発している。類似ソリューションにはRFIDタグを用いるものやスマートショッピングカートを用いるものなどがあるが、いずれも商品の判定精度が低かったり、会計速度が遅いなど、様々な課題を抱えていた。

株式会社エジソンエーアイ 代表取締役 山浦 真由子氏

 カメラとセンサを組み合わせたソリューションにも競合が存在しているが、それらは商品の判定に用いるカメラが高解像度=高価である必要があり、そのため導入コストが非常に大きな負担となっていた。エジソンエーアイは2013年から商品の判定および低画質の映像判定に特化した画像解析エンジンを研究開発してきており、特許も取得済みだ。このエンジンは低解像度で安価なカメラでも利用可能で、そのため同社のレジレス店舗ソリューションは競合他社に比べて導入コストが4分の1程度という強みを持っている。

 同社は既に技術実証を済ませており、今後は実店舗を用いた実証実験へと進めていきたいとしている。特にマンションや病院の空きスペースなどに新規設置する小規模店舗を対象にスタートしたいとしている。

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