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第46回NEDOピッチ「スマートシティ ver.」レポート

スマートシティ関連のテクノロジーは生活者の課題を解決できるのか

2022年03月28日 11時00分更新

AI技術で人の動きを認知する
ブローダービズ株式会社

 ブローダービズ株式会社は、AI技術を用いた映像認知システムの開発を進めている。例えば工場内の作業者の見守りシステムがある。これは監視カメラによる映像をAIで解析し、作業者が転んだり倒れたりした場合、管理者に通知を行う。また、食品工場の昼休みなど人がいないはずの時間に侵入者があった場合など、広い意味での安全確認にも使用している。

ブローダービズ株式会社 代表取締役 林亨氏

 人流解析のアプリケーションも開発している。これはホテルのロビーなどでどの時間帯に何人がどのように動いているか統計を取ることができる。駅などで人数のカウントもできるが、この時にプライバシーに配慮して顔をマスキングすることもできる。

 同社は令和3年度 西新宿エリアにおける5Gを含む先端技術を活用したスマートシティサービス実証事業にも参加している。これはカメラとセンサなどから集められたデータを解析し、人の密集度合や賑わいの判定、年齢層や性別の推定を行ってダッシュボードに表示を行うものだ。

 また、この実証実験と並行して移動ロボットによる弁当販売サービスの実証実験も行われているが、ブローダービズはこれにも支援を行っている。

 「人の賑わいに応じて弁当ロボットを配置したり、逆に人がいなくなったら清掃の手配をするなどのソリューションの基盤になるデータが(西新宿の実証実験で)取れるのではないかと考えている。」(林氏)

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