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RAPID IPSパネル採用した24.5型フルHD

360Hz駆動で超ハイスペックな24.5インチのゲーミングディスプレー、MSI「Oculux NXG253R」見参

2021年11月13日 11時00分更新

文● 飯島範久 編集●ASCII
提供: エムエスアイコンピュータージャパン

 インターフェースは、HDMI 2.0b×2、DisplayPort 1.4×1、USB 3.2 Gne1 Type-A×3(ハブ)、同Type-B×1(PC接続用)ヘッドホン出力×1を備えている。先述のNVIDIA Reflex Latency Analyzer機能を利用する場合は、マウスをこのUSBハブへ接続して利用することになる。

インターフェースは、背面にHDMI 2.0b×2、DisplayPort 1.4×1、USB 3.2 Gen1 Type-B×1(PC接続用)ヘッドホン出力×1を備える

 電源は、ACアダプターを使用。90W出力タイプでかなり大きいため、設置する際はアダプターの置き場も考慮する必要がある。

ACアダプターは大きいというか厚みがある

 OSDの操作は、背面にあるスティックタイプのナビキーなので、操作性は抜群。また、USB Type-A-Type-BケーブルでディスプレーとPCを接続して「Gaming OSD」をインストールすると、キーボードやマウスでもモニターの設定が可能になる。そして背面には、G-SYNCのロゴも掲げられていてLEDライトも仕込まれている。Mystic Lightに対応しており、点灯パターンや色を変更できる。

背面はゲーミングディスプレーらしいデザインに

G-SYNCのロゴの下にLEDが仕込まれている

MSIおなじみのナビキーでOSDによるディスプレーの設定操作は簡単。「Gaming OSD」を使ってキーボードやマウスで設定することも可能だ

ヌルヌル動く360Hzの威力

 さっそく設置して、いくつかのゲームをプレイしてみた。残念ながら筆者の環境では、グラボがNVIDIA GeForce RTX 2070 SUPERのため、NVIDIA Reflex Latency Analyzerは試せなかったが、360Hzのリフレッシュレートは十二分に堪能できた。

NVIDIA Reflex Latency Analyzerでマウス操作のレイテンシーを計測するには、本体左サイドにある指定されたUSBに挿す。3つあるのでキーボード、マウスを挿してプレイ可能

 これまでも、MSIのゲーミングディスプレーをレビューしてきたが、165Hzレベルでも十分滑らかだと思っていた。しかし、本製品でプレイしてみるとその滑らかさは十分ではなかったと感じるほど。ある意味その違いが把握できる人間の目ってすごいと思った。

 映像の滑らかさが分かるテストサイト「BLUR BUSTERS Motion Tests」を使ってみてると、その違いが実感できる。たとえば、「Ghosting Test」を試してみると、120Hz程度でも滑らかには感じるものの、ブレがあるのでUFOがくっきりとは見えない。これが360Hzになると、UFOもはっきりと捉えられヌルヌルと動いていく。

 リフレッシュレートが高いことで、滑らかな映像になるというメリットだけでなく、たとえばレースゲームであれば、時速300kmで走っていると、1秒間に約83m移動することになり、120Hz駆動なら1フレームで約70cmの移動となる。これが360Hz駆動ならその1/3となる約23cm。レースゲームはハンコンからのフィードバックはあるものの、身体全体でクルマの動きを感じられないため、目から入る情報が非常に重要になってくる。ちょっとの違いでも、無駄な動きにつながるので、リフレッシュレートが高いに越したことはない。実際にバンダイナムコエンターテインメントの「Project CARS 3」をプレイしてみたが、ブレーキングやカウンターの当てるタイミングが、こころなしか良くなっているような気がした。

 また、FPSゲームでは、敵と接近戦になったときでも一瞬の動きが捉えられるだけでなく、遠くにいる敵の小さな動きも把握しやすくなる。筆者はそれほどFPSゲームが得意ではないので、リフレッシュレートが上がれば勝てるかというと、そう簡単にはいかないものの、eスポーツで戦うプロレベルの人たちにとっては、重要な鍵となる。

 G-SYNCによるティアリングやカクつきを抑える機能もしっかり働いていて、格闘ゲームの「SOULCALIBUR VI」(バンダイナムコエンターテインメント)をプレイ中に、オフにしているとたまに発生していたティアリングがまったく発生しなかった。やはりプレイ中に発生すると、勝敗にも影響するのでほぼ抑えられるこの機能はありがたい。

OSDにはG-SYNCプロセッサーの項目があり、各機能のオン/オフを設定できる

 24.5インチという画面サイズは、これまで27インチ以上でしかも湾曲タイプのレビューが多かっただけに、やはり小さく感じてしまうのは否めない。ただ格闘ゲームだとむしろこのサイズのほうがやりやすかったし、画面に近づいてプレイすれば臨場感も増すので、ヌルヌル動くメリットのほうが大きく上回るだろう。

至極なプレイ環境を構築するアイテム

 「Oculux NXG253R」の実売価格は7万円前後。24.5インチディスプレーとしてはそれなりの価格だが、至極な性能と機能を併せ持つゲーミングディスプレーとしては妥当だろう。もちろんグラボもそれなりの性能の製品が必要となるが、この性能のディスプレーを一度味わってしまうと、もうもとの環境には戻れないかもしれない。

 至極なゲームプレイ環境を目指すなら、ぜひ導入してほしいアイテムだ。

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