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第42回NEDOピッチ「次世代バッテリーTech ver.」レポート

脱炭素社会をリードする革新技術のバッテリーが期待のスタートアップ5社

2022年01月27日 06時00分更新

全樹脂電池で世界の大規模定置用蓄電池の市場を狙う
APB株式会社

 従来のリチウムイオン電池は発火や爆発の危険があるなど、安全性における課題を抱えていた。今後は定置用蓄電池の市場が急拡大していくと予測されているが、安定性や長寿命などのニーズに合致する新しい電池の開発が求められていた。APBはこれらのニーズに応える製品としてゲルポリマーを用いた電極を採用した全樹脂電池の開発を行っている。

 全樹脂電池では、リチウムイオン電池などで用いられていた金属集電体の代わりに樹脂集電体を採用することにより、短絡発生時も大電流が流れることがない。これによって長期の使用に耐える安全性を獲得することができた。また、電極をゲルポリマーで構成することにより、生産工程が簡素化され、設備投資が削減されるだけでなく、生産速度も向上することが想定されている。また、電池の骨格が樹脂になるため、電池の形状を自由に設計できるようになる。これは将来の電池の適用領域の自由度が拡大することを意味する。

 APBは既に福井県越前市に第一工場を建設し、今年秋に製品の出荷を予定している。今後は海外にも同様の工場を建設してグローバルに活動していきたいとのことで、そのための出資や戦略的パートナー関係を結べる協業先を求めている。興味ある企業は是非コンタクトを取ってほしい。

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