週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

Ryzen 5 5600Gを組み合わせてベンチマークもテストしてみた

Ryzen 5000Gシリーズに合わせたいコストパフォーマンスのいいマザーボードMSI「MAG B550 TOMAHAWK」

2021年09月01日 11時00分更新

文● 石川ひさよし 編集●ASCII
提供: エムエスアイコンピュータージャパン

 AMDからCPUもグラフィックも高性能になった「Ryzen 5000G」シリーズAPUがリリースされた。CPUにGPUを統合したのが「APU」。Ryzenで組みたいけれどビデオカード必須であるところがネック……という方でもAPUならまずは統合GPUを利用するという方法で低コストかつ最大8コアまでの高性能PCを組むことができる。

 ということで、注目が集まっているRyzen 5000Gシリーズだが、組み合わせるマザーボードもやはりコスパ重視という方が多いのではないだろうか。トップグレードのチップセットではなくメインストリーム向けのチップセット、マザーボードのグレードも高すぎず低すぎないベストチョイスとしてMSIの「MAG B550 TOMAHAWK」を提案したい。

MAG B550 TOMAHAWK 実売価格は1万7000円前後

MAG B550 TOMAHAWKの主なスペック
対応ソケット AM4
チップセット AMD B550 
フォームファクタ ATX
メモリスロット DDR4 ×4(最大128GB)
対応メモリクロック DDR4-4866+(OC)~2667(OC)、DDR4-3200~1866
拡張スロット PCI Express 4.0/3.0 x16 ×1、PCI Express 3.0 x16(x4)×1、PCI Express 3.0 x1 ×2
ストレージインターフェース SATA3(6Gbps)×6、M.2(PCIe4.0/3.0 x4)×1、PCIe3.0 x4 x1
ネットワーク 2.5Gb LAN(Realtek RTL8125B)、1Gb LAN(Realtek RTL8111H)
サウンド 7.1ch HDオーディオ(Realtek ALC1200 )
USBポート フロント:USB 3.2 Gen1 Type-C ×1、USB 3.2 Gen1 Type-A ×2、USB 2.0 x4
リア:USB 3.2 Gen2 Type-C ×1、USB 3.2 Gen2 Type-A ×1、USB 3.2 Gen1 Type-A ×2、USB 2.0 Type-A x2
実売価格 1万7000円前後(8月26日現在)

Ryzen 5000Gシリーズにはコスパのよいマザーが似合う

 MAG B550 TOMAHAWKは実際のところ2020年6月に発売されたマザーボードなので、すでに1年以上が経過している。採用しているAMD B550チップセットはメインストリーム向けのもので、ハイエンド向けのAMD X570と比べるといくつか機能を省いている分、価格は抑えられる。AMD B550チップセットはまさにRyzen 5000Gシリーズ向きのチップセットと言えるわけだ。

AMDの代表的なチップセット
AMD X570 ハイエンド 高機能 高価
AMD B550 メインストリーム 主要機能をサポート コスパがよい
AMD A520 エントリー 一部の機能に制限 低価格

 また、MAG B550 TOMAHAWKの「MAG」というグレードは比較的シンプルな構成とユーザーフレンドリーがコンセプト。かんたんに説明すれば、ゲーミングエントリー向けに価格を抑えているものの機能面はゲーミング寄り(つまり最新)で高機能、回路面では非ゲーミングのエントリーグレードマザーボードと比べると、連続高負荷により強い設計というポジションだ。

 高機能という点でまず挙げられるのは2.5GbE対応だ。実はデュアルLAN仕様で、2.5GbEと1GbE両方の端子を備えている。2.5GbEも徐々に普及しはじめて、最新マザーボードではミドルレンジ以上のほとんどのモデルで搭載されるようになってきた。スイッチングハブも低価格が進み、5ポートで1万円前後から購入できるようになった。とはいえコスパ重視の方はもう少し安くなってからが本命だろう。それまではメインストリームである1GbEを利用し、準備が整ったところでマザーボードはそのままに2.5GbE環境へと移行できるところが、これに対応しているマザーボードを選ぶメリットだ。

2.5GbEと1GbE、2系統の有線LANを搭載

2.5GbEチップはRealtek「RTL8125B」を採用。比較的安価だが2.5GbEの定番チップで実績がある

 電源回路は12フェーズ。フェーズ数の多い少ないはCPUへの供給電力の目安、あるいは発熱量の大きい小さいの目安となる。12フェーズという数はゲーミングという主目的に対してメインストリーム価格帯としては十分な数だ。一方、これを構成する部品のグレードも同様に重要。PWMコントローラ、MOSFET、チョーク、コンデンサといった部品で構成されているが、主に前2つの部品のグレードがとくに重要になる。

12フェーズの電源回路

CPU電源端子は8ピンのEPS12V×1のみなのでCPU定格運用がベスト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう